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Windows 11への更新で「IE11」データへアクセス不能 ~Microsoftがセーフガードを実施【4月5日追記】

「Microsoft Edge」v99.0以降で解決、セーフガードも解除済み

同社のドキュメントサイト

 米Microsoftは3月31日(現地時間)、Windows 11にアップグレードすると「Internet Explorer 11」のデータにアクセスできなくなる可能性があることを明らかにした。この問題の影響が広がることを防止するため、「IE11」をメインブラウザーとして使用しているデバイスにはセーフガードが適用されているとのこと。当該デバイスでは、Windows 11のインストールや提供が一時的に停止される。

 Windows 11ではWindows 10に先んじて「IE11」デスクトップアプリが無効化されており、「Microsoft Edge」が既定のWebブラウザーとなっている。そのためか、OSのアップグレード前に「IE11」で保存した情報やデータを「Edge」へインポートすることを承諾していない場合、それらへアクセスできなくなることがあるという。インポートに同意している場合は問題ない。

 この問題の影響を受けるのはクライアント版のWindows 11のみ。サーバー版は影響を受けない。

 同社は現在、対策を準備中。今後のアップデートで問題は解決される見込みだ。幸いにもデータ損失はない模様で、データのインポートを承諾せずにアップグレードしたデバイスでも問題は解決されるはずだとしている。

[2022年4月5日編集部追記] 4月4日(米国太平洋標準時、以下同)付けで情報がアップデートされ、本問題は「Microsoft Edge」v99.0以降で解決されたことが発表された。セーフガードも3月31日に解除されているという。