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複数のAndroidアプリをWindowsで同時利用 ~「Surface Duo」が「スマホ連携リンク」のアプリキャストに対応【13:15追記】
スマホの「LINE」もPCで読み書きできる
2022年4月12日 08:16
Microsoft製のAndroidデバイス「Surface Duo」で、「スマホ連携リンク」のアプリキャスト機能が利用できるようになったようだ。デバイスにインストールされているAndroidアプリを、Windowsのデスクトップ上でウィンドウ表示・操作できる。複数アプリの同時操作も可能だ。
「スマホ連携リンク」(Phone Link)アプリは、AndroidスマートフォンをWindowsデバイスと連携できるようにするアプリ。以前は「スマホ同期」(Your Phone)と呼ばれていたが、最近リニューアルされた。アプリ内やドキュメントでは「電話リンク」と呼ばれていることもある。
「スマホ連携リンク」アプリでWindows PCとAndroidスマホを連携させると、スマホをポケットやカバンに入れたまま通知をチェックしたり、電話を掛けたり、SMSを送受信したり、カメラで撮影した写真へアクセスすることが可能。スマホのスクリーンをリモート操作(スクリーンキャスト)することもできる。
今回利用可能になったアプリキャスト機能は、このスクリーンキャストを発展させたものといえるだろう。これまで一部のSamsung製デバイスにしか対応していなかったが、今回ようやく「Surface Duo」でも利用できるようになった。
スクリーンキャストとアプリキャストの違いは、前者がスクリーン全体を操作するのに対し、後者はアプリ単体、しかも複数を同時に操作できることだ。通知エリアのアイテムをクリックすると当該アプリに直接アクセスできる点や、好みのAndroidアプリを[スタート]画面やタスクバーにピン留めできる点は、スクリーンキャストよりも使い勝手がよい。とくに複数の端末で利用できない「LINE」アプリがPCでも利用できるのは便利だ。
まだ日本語入力が不安定であるなどの問題は残っているが、今後の改善に期待したい。
「スマホ連携リンク」によるスマホ連携機能のシステム要件は、以下の通り。「電話リンク」アプリはWindowsに含まれており、インストールの必要はない。また、通常はAndroidスマホ側に「Windows にリンク」(Link to Windows)というコンパニオンアプリをインストールする必要があるが、「Surface Duo」の場合、システムに組み込まれているため不要。初回にセットアップ作業を行うだけで使い始めることができる。
- 「Windows 10 May 2019 Update」以降または Windows 11を実行しているPC
- 「Android 7.0」(Nougat)以降が実行されているAndroid デバイス
なお、PCとスマホは同じWi-Fiに接続されていなければならない。PCからスマホで電話をかける機能は、Bluetoothでのペアリングも必要となる。
[2022年4月12日13:15追記] 「Windows Insider Preview」ビルドで配信されているバージョン(v1.22032.168.0)でアプリ名が「電話リンク」から「スマホ連携リンク」に変更されていることを確認しましたので、日本語での正式名は「スマホ連携リンク」であると判断し、記事をアップデートしました。[スタート]画面でアプリを検索する際は、「スマホ同期」「電話リンク」と入力しないとマッチしないことがあるのでご注意ください。