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「Google Chrome」にサイドパネルが導入

[リーディング リスト]と[ブックマーク]の2つをタブで切り替え

デスクトップ向け「Google Chrome」でサイドパネルが利用できるように

 デスクトップ向け「Google Chrome」で、サイドパネルが利用できるようになったようだ。編集部にて複数の環境で確認している。

 近年は横長のディスプレイを備えたデバイスが増えてきており、水平方向に増えた表示領域を活用するため、サイドパネルを追加するWebブラウザーが増えてきている。たとえば「Chrome」の競合である「Microsoft Edge」には、ダウンロード・履歴・お気に入りなどのポップアップを画面右側にピン留め(固定表示)する機能や、開いているタブの一覧をトップバーではなく左側のパネルに縦表示する「垂直タブ」といった機能がある。しかし、「Chrome」にはながらくそういったユーザーインターフェイスが導入されてこなかった。その意味で、今回の変更は大きな方向転換といえる。

「Microsoft Edge」の垂直タブ(左)とポップアップのピン留め(右)

 「Chrome」のサイドパネルは、ツールバーに新設された[サイドパネルを表示]ボタンでトグル可能。今のところ、[リーディング リスト]と[ブックマーク]の2つをタブで切り替えられる。デザインが若干変更された点を除けば、試験運用機能としてテストされていた頃との違いはないようだ。

 サイドパネルが不要な場合は、「Side panel」という試験運用フラグ(chrome://flags/#side-panel)を無効化してWebブラウザーを再起動させるとよい。同社はサイドパネルに表示できるコンテンツを増やしていく方針のようで、ドロップダウンメニューでサイドパネルを切り替える「Unified side panel」というフラグもテスト中だ。

現在テスト中の「Unified side panel」

 デスクトップ向け「Google Chrome」安定版はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は、64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10/11に対応する。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)などから手動でアップデートすることもできる。