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GitHub製コードエディター「Atom」の最終版が公開 ~8年間の開発に終止符

12月15日をもってリポジトリはアーカイブ

「Atom」v1.63.0。「Atom」の開発終了を通知する画面が表示される

 米GitHubは11月19日(日本時間)、コードエディター「Atom」の新版「Atom 1.63」を正式公開した。本リリースが最終版となる。

 「Atom」は、「Chromium」ベースのUIフレームワーク「Electron」を採用したプログラマー向けのコードエディター。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT License」。初回リリースは2014年だった。

 Windows、Mac、Linuxといった幅広いプラットフォームをサポートするのが特徴で、「Electron」を採用することからHTML/CSS/JavaScriptといったWeb技術との親和性が高く、コミュニティ主導で多くのパッケージが開発されているのが魅力だったが、最近は同様のコンセプトを持つ後発の「Visual Studio Code」にユーザーを奪われ、開発は著しく停滞していた。

 すでにアナウンスされている通り、2022年12月15日をもって組織内のすべてのプロジェクトはアーカイブされる。ビルド済みのバイナリはアーカイブされた後もダウンロード可能だが、パッケージ管理は機能しなくなり、セキュリティアップデートの配信も終了する。「Teletype」といった目玉機能も動作しなくなるので、あえて使い続ける意味はなくなるだろう。

ソフトウェア情報

「Atom」安定版
【著作権者】
GitHub Inc.
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.63.0(22/11/19)