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Adobe、「Brackets」のサポートを終了 ~「Visual Studio Code」への移行を

Windows/Mac/Linux対応の無償コードエディター

Adobe、「Brackets」のサポートを終了

 米Adobeは9月1日(現地時間)、コードエディター「Brackets」のサポートを終了した。同社は、パートナー関係にあるMicrosoftが開発を主導する「Visual Studio Code」への移行を呼び掛けている。「Brackets」の利用や保守、改善を継続したい場合は、「GitHub」のプロジェクトサイトからソースコードをフォークすることも可能。

 「Brackets」は、オープンソースで開発されたコードエディター。GitHubの「Atom」やMicrosoftの「Visual Studio Code」などと同様「Electron」をベースにしており、Windows/Mac/Linuxで利用できる。

 別のファイルで定義されているスタイルシートなどをその場で展開し、新しいタブを開くことなく閲覧・編集できるようにするインライン編集機能や、スクリプトやスタイルシートの編集結果を「Google Chrome」でリアルタイムチェックできるライブプレビューを備えるほか、「SCSS」や「LESS」といったCSSプリプロセッサーにデフォルトで対応しており、Webデザインに適したエディターだったが、「Visual Studio Code」をはじめとする後発エディターに人気を奪われてしまった格好だ。

 最終版は昨年4月のリリースされたv1.14.2。「Electron」のセキュリティアップデートも適用されていないようなので、利用は控えるべきだろう。

 Microsoftは「Brackets」から「Visual Studio Code」へ移行する開発者のため、「Brackets」で人気の機能やショートカットキーを「Visual Studio Code」で再現する拡張機能「Brackets Extension Pack」「Brackets Keymap」を提供している。