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Microsoftが方針転換 ~「IE 11」の完全無効化は2023年2月14日、「Edge」の更新で実施

それまでに「IE モード」への移行を

Windows 10で「Internet Explorer 11」デスクトップアプリを起動した様子

 米Microsoftは12月18日(現地時間、以下同)、「Internet Explorer 11」(IE 11)デスクトップアプリの完全無効化を2023年2月14日に実施すると発表した。当初は2023年2月の月例更新プログラム(Windows Update)で行うとしていたが、「Microsoft Edge」のアップデートで対応する方針に転換したという。

同社のアナウンス

 同社は去る2022年6月15日にWindows 10における「IE 11」のサポートを終了。「IE 11」(iexplore.exe)を起動しようとしても代わりに「Edge」(msedge.exe)が立ち上がるようになる「リダイレクト」処理を展開中だ。だが、まだ「IE 11」を起動できるWindows 10環境も残っている。

 2023年2月14日の「Edge」アップデートでは、この残りの環境でもリダイレクトが強制されるようになるとのこと。同社がサポートページで公開している「Edge」のリリーススケジュールによると、このアップデートは「Edge 110」(2023年2月9日の週にリリース予定)になりそうだ。

 なお、[スタート]画面やタスクバーなどに「IE 11」アイコンなどがある場合は、2023年6月13日に予定されているWindowsの月例セキュリティ更新リリース(パッチチューズデー、Bリリース)までに削除されるとのこと。この変更は2023年5月23日のプレビューパッチ(Cリリース)でテストされる。

 以上のタイムラインをまとめると、以下の通りとなる

  • 2022年6月15日:「IE 11」デスクトップアプリのサポートが終了
  • 2023年2月14日:「Edge」アップデートで「IE 11」→「Edge」のリダイレクトを強制
  • 2023年5月23日:「IE 11」アイコンなどを削除するWindowsパッチがテスト公開(プレビュー)
  • 2023年6月13日:「IE 11」アイコンなどを削除するWindowsパッチが一般公開(必須)

 同社は期日までに「Edge」の「IE モード」への移行を強く推奨している。そうでない場合、ユーザーが「IE 11」に依存するアプリを利用できず、ビジネスに混乱が生じる可能性がある。

 なお、「Edge」の「IE モード」は少なくとも2029年までサポートされる。