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「Internet Explorer 11」は2023年2月のパッチで完全無効化 ~Microsoftがアナウンス

Windows 10で「Internet Explorer 11」デスクトップアプリを起動した様子

 米Microsoftは10月27日(現地時間、以下同)、「Internet Explorer 11」(IE11)デスクトップアプリを完全に無効化すると発表した。Windows 10環境のIE11デスクトップアプリは6月15日にすでに廃止され、「Microsoft Edge」へのリダイレクト(振り替え)が開始されているが、2023年2月14日に予定されている月例のセキュリティ更新プログラムでとうとう無効化されるという。

 IE11デスクトップアプリを無効化するパッチは、2023年1月17日に「オプション」(Cリリース)として配信される。これは必須ではないためインストールする必要はない。

 しかし、翌月のパッチチューズデー(2023年2月14日)で配信されるセキュリティ更新プログラム(Bリリース)はインストールが必須となっており、適用すればIE11デスクトップアプリが完全に利用できなくなる。

 Windows 11で毎月配信されているパッチは、過去の修正もすべて含んだ「累積的」なパッチだ。そのため、2023年2月のパッチをスキップしても、それ以降のパッチを適用すればIE11デスクトップアプリの無効化は避けられない。

 同社は、IE11デスクトップアプリを無効化した状態を再現できるポリシーを提供し、できるだけ早くテストと移行を完了するよう呼び掛けている。IE11でしか利用できないWebサイトは、「Microsoft Edge」の「IE モード」で閲覧可能。この機能は少なくとも2029年までサポートされる。