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Microsoftが「.NET Framework」向けの定例外パッチ、WPFのXPSレンダリング問題に対処

昨年から持ち越しの問題をようやく解決

同社のアナウンス

 米Microsoftは1月31日(現地時間)、「.NET Framework」の一部バージョンに対し定例外(Out-of-Band:OOB)の更新プログラムをリリースした。「Windows Update」を介した自動更新ではなく、「Microsoft Update カタログ」からスタンドアロンパッケージとして提供される。

 この問題は、2022年12月の「.NET Framework」向けセキュリティ更新プログラムを適用すると、WPFベースのアプリケーションがXPSドキュメントを正しくレンダリングできなくなるというもの。表組み、ストーリーボード、ハイパーリンクといった構造的または意味的な要素を含むXPSドキュメントが正しく表示されないことがある。

 同社はこの問題を緩和するPowerShellスクリプトを提供していたが、セキュリティが低下してしまうというデメリットがあり、抜本的な対策が求められていた。

 更新プログラムは、同社のサポートページからダウンロード可能(執筆時現在、日本語版ページからはダウンロード不能。英語版ページへアクセスする必要がある)。OSや「.NET Framework」のバージョンによってパッチが分かれているので注意したい。

更新プログラムは、同社のサポートページからダウンロード可能
OSや「.NET Framework」のバージョンによってパッチが分かれている