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JSONビューワーを内蔵した「Microsoft Edge 112」が正式リリース
セキュリティ強化モードはARM64 WebAssemblyもカバー
2023年4月10日 06:45
米Microsoftは4月6日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」の最新安定(Stable)版v112.0.1722.34を公開した。「Edge 112」では、新たにJSONビューワーが追加されている。
JSON(JavaScript Object Notation)は、JavaScriptのオブジェクト表記法に由来するデータ記述言語の1つ。JavaScriptで扱いやすいフォーマットなので、Web APIでデータをやり取りする際によく用いられる。そのため、WebブラウザーでJSONを見やすく整形したいという需要はあり、「Firefox」などではすでに専用のビューワーが内蔵されている。
「Edge 112」の内蔵JSONビューワーは、行番号とシンタックスハイライト(構文色分け)のみをサポートする簡素なものだ(折り畳みにも対応するとのことだが、編集部では確認できなかった)。WebでJSONファイルを開いたときはもちろん、ダウンロードしたJSONファイルでも利用できるので、ネイティブアプリの設定ファイルがJSON形式だった――などといった場合にも役に立つ。
なお、この機能は一部環境から段階的にロールアウトされるとのこと。機能がまだ利用できないがロールアウトを待てない場合は、以下の試験機能フラグを有効にすればよい。
edge://flags/#edge-json-viewer
そのほかにも、「Edge 112」では「Web上のセキュリティを強化する」機能(セキュリティ強化モード)が引き続き強化。前バージョンでmacOSおよびLinux(x64)のWebAssemblyがサポートされたが、本バージョンではARM64のWebAssemblyにも対応している。
セキュリティ関係の修正はCVE番号ベースで17件(Android版のものも含む)。内容は「Google Chrome 112」とほぼ同じだが、「Edge」固有の問題が3件含まれている。
- CVE-2023-24935:Microsoft Edge (Chromium ベース) のなりすましの脆弱性(Low)
- CVE-2023-28301:Microsoft Edge (Chromium-based) Tampering Vulnerability(Low)
- CVE-2023-28284:Microsoft Edge (Chrome ベース) のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性(Moderate)
最大深刻度は「High」。
デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。