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「Word」から直接ドキュメントを「Kindle」デバイスへ送信 ~Microsoftがテスト開始

レスポンシブ or 固定でレイアウトの選択も可能

Microsoft、「Microsoft Word」ドキュメントを電子書籍リーダー端末「Kindle」へ送信する「Send to Kindle」機能を導入へ

 米Microsoftは4月22日(現地時間)、「Microsoft Word」ドキュメントを電子書籍リーダー端末「Kindle」へ送信する「Send to Kindle」機能を導入すると発表した。まずはプレビュープログラム「Microsoft 365 Insider」でテストされる。

 この機能を利用するには、リボンの[ファイル]タブをクリックしてバックステージ画面を開き、[エクスポート]セクションへアクセスする。初回利用時は、「Amazon」のアカウントでサインインする必要がある(日本のアカウントでも可)。

 ドキュメントを送信する際は、レスポンシブレイアウトと固定レイアウトのいずれかを選択可能。

 レスポンシブレイアウトは小さな画面でもドキュメントを拡大・縮小、スクロールすることなく閲覧でき、「Kindle Scribe」による手書きの付箋がサポートされるが、書式設定の一部は失われる。

 固定レイアウトは印刷プロセスを挟むため、ドキュメントのページレイアウトと書式設定をそのまま保持できるが、「Kindle」デバイスに表示が最適化されない。また、「Kindle Scribe」を利用する場合は、ページに直接書き込まれることになる。

ドキュメントを送信する際は、レスポンシブレイアウトと固定レイアウトのいずれかを選択可能(UIの翻訳は「~にいいね! を付ける」になっているが、「~のように」が正しい)

 同社は、移動中に「Word」ドキュメントを「Kindle」デバイスで快適に閲覧したい場合や、休暇中に契約書や注文書のレビューを頼まれたときなどに役立つとしている。「Word」文書に加えたインク注釈や編集を同期する機能はまだサポートされていないが、将来的な提供を検討しているとのことなので期待したい。

 なお、本機能は以下のバージョンで利用可能。「Microsoft 365 Insider」に登録すると、製品リリースより一足先に体験できる。

  • Windows、ベータチャネル:バージョン 2305(Build 16403.20000)およびそれ以降
  • Windows、最新(プレビュー)チャネル:バージョン 2304(Build 16327.20104)およびそれ以降
  • Mac:バージョン 16.72(Build 23040200)およびそれ以降

 さらに、Web版でも近日中に導入される予定とのこと。