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「Microsoft Edge 114」が公開 ~ブラウジングをグループ共有できる「Edge Workspace」の提供が開始

セキュリティ関係の修正はCVE番号ベースで15件

「Microsoft Edge」v114.0.1823.37

 米Microsoftは6月2日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v114.0.1823.37を安定(Stable)チャネルでリリースした。拡張安定(Extended Stable)チャネルも「Edge 114」へアップデートされている。

 「Edge 114」では、「Microsoft Edge Workspace」が新たに導入された。

 「Edge Workspaces」は、あるトピックに関するブラウジング操作を専用の「ワークスペース」ウィンドウにまとめられるという機能。ワークスペースに含まれるタブやお気に入りは他のデバイスとリアルタイムで同期可能となっており、他のユーザーを招待することもできる。常に最新のブラウジング状態を複数のメンバーで共有できるので、グループで旅行を計画するときや、プロジェクトの内容をチームで練るときなどに役立つ。

あるトピックに関するブラウジング操作を専用の「ワークスペース」ウィンドウにまとめることのできる「Edge Workspaces」
ワークスペースは用途・目的ごとに複数作成可能。チームメンバーとリアルタイム共有できる

 なお、この機能を利用するには現在のところ「Azure Active Directory」(Azure AD)のテナントが必要。つまり、企業や学校のアカウントでしか利用できない。

 セキュリティ関係の修正はCVE番号ベースで15件。内容は「Google Chrome 114」とほぼ同じだが、「Edge」固有の問題が2件含まれている。

  • CVE-2023-33143:Microsoft Edge (Chromium-based) Elevation of Privilege Vulnerability(Moderate)
  • CVE-2023-29345:Microsoft Edge (Chromium-based) Security Feature Bypass Vulnerability(Low)

 深刻度の評価は最大で「High」にとどまるが、できるだけ早いアップデートを心掛けたい。

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。