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「Google Chrome」のパスワード管理機能に5つの新機能
PWAにもなる新しいホーム画面、生体認証、メモ機能、CSVインポート機能などを導入
2023年6月9日 09:55
IDとパスワードの使いまわしはアカウント乗っ取りのリスクがあるが、かといってオンラインサービスごとに異なるパスワードを設定するのは管理が大変だ。そこで「Google Chrome」にはパスワードマネージャー(chrome://settings/passwords)がビルトインされており、強力なパスワードを生成したり、それを保存してあとで自動入力したり、複数のデバイスでパスワードを同期することが可能。「Chrome」がバージョンを重ねるごとに、細部の強化も行われている。米国時間6月8日に公開されたGoogleの公式ブログで、そうした最近の改善が紹介されている。
なお、環境によってはこれらの機能がまだ利用できないことがある。自分の環境に展開されるのを待てない場合は、開発者向けバージョンなどで試してみるとよいだろう。
デスクトップ版「Chrome」に専用の画面
まず、デスクトップ版「Chrome」でパスワードマネージャー専用のホーム画面が設けられ、「Chrome」メニュー(画面右上の横三本線のアイコン)などからアクセスできるようになった。
この画面は「プログレッシブ Web アプリ」(PWA)としてシステムにインストールし、デスクトップにショートカットを作成することも可能で、「Chrome」とは独立したアプリのように扱うこともできる。
生体認証
これまでモバイルでしか利用できなかった生体認証(Windows環境の場合は「Windows Hello」)が、デスクトップでも利用可能になる。従来の「Chrome」は他人が操作できる状態でもパスワードが自動で入力されることがあったが、指紋認証や顔認証を挟むことでセキュリティを強化できる。
アカウントに関するメモ
たとえば証券口座のアカウントでは、ログイン用のパスワードと決済用のパスワードが異なる場合がある。しかし、従来のパスワードマネージャーはこうした複数のパスワードをもつWebサイトを十分に考慮していなかった。
そこで、資格情報(IDとパスワードの組み合わせ)にメモを追加する機能が導入された。これがあれば、同じサイトに複数のパスワードが保存されていても、メモを見ればパスワードの用途を見分けることができる。
他のパスワードマネージャーからのインポート
すでに他のパスワードマネージャーを利用しているが、「Chrome」のパスワードマネージャーを試してみたい、「Chrome」のパスワードマネージャーに乗り換えたいといったユーザーのために、CSVインポート機能が追加された。パスワードマネージャーの多くは保存されたパスワードの一覧をCSV形式でエクスポートできるので、サービスの移行が容易になる。