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オシャレなサングラスにしか見えない!? 国内初お披露目された最新ARグラス「XREAL Air 2」【TGS2023】

椅子に座っていても、寝転んでいても問題なし。目前に広がる大画面体験

XREAL創業者でCEOのシュー・チー氏が「XREAL Air 2」を装着している様子

 日本Xreal(株)は9月21日、東京ゲームショウ2023(TGS2023)の会場で、ARグラスの最新モデル「XREAL Air 2」を国内初披露した。同日16時より、XREAL公式ホームページで予約販売を開始し、価格は54,980円。10月16日から順次出荷開始予定。

 「XREAL Air 2」は、サングラスのように装着し、目の前に大画面を表示できるウェアラブルARデバイス「XREAL Air」の次世代モデル。重量は72gと前モデルより約10%の7g軽く、厚みも約10%薄くなって19mmとなっており、また前後の重量バランスの改善やノイズキャンセル機能の向上もポイントだ。

 リフレッシュレートは120Hzで、解像度は1,920x1,080(Sony OLEDマイクロディスプレイ 0.55型)。3DoF対応で頭部の動きに映像が追従する仕様は、前モデルの「XREAL Air」と同様だ。

東京ゲームショウ2023のブースで展示されている「XREAL Air 2」

 「XREAL Air」シリーズを体験するのは初めての筆者。さっそく「XREAL Air 2」を体験してみたのだが、いきなり目の前に大画面が現われる感覚はとてもインパクトがあった。もちろんVRヘッドセットも目の前に大画面が広がるという意味では似ているのだが、完全に視界を覆うVRとは違い、現実世界に巨大な画面が現われるというのはユニークな体験だった。

 今回は、Nintendo Switchの「アプリヴァル モノノ村開拓日記」というローグライクゲームを「XREAL Air 2」でプレイした。普段PC用のモニターでゲームをプレイしている筆者には、解像度やリフレッシュレートで気になるネガティブな部分はなく、とても快適にプレイできた印象だった。

 前述した通り、頭部の動きに画面が追従するので、椅子に座っていても、寝転んでいても問題なし。ソファーなどにもたれながら、大画面で快適にゲームや映像を楽しむといった贅沢もできる。ARグラス自体の重量もかなり軽いので、目前に広がる大きなスクリーンを気軽に手にすることができる。

セット内容。カラー展開はダークグレーとレッドの2種類

 また、XREALブースでは「XREAL Beam」というアダプターを使った体験もできる。このアダプターと「XREAL Air 2」を接続することで、画面の表示方法を「3DoF」「0DoF」「サイドスクリーン」の3モードに切り替えられる。

XREAL Beamとは?? となっているあなたへ

 0DoFは画面が頭部の動きに追従しないので、頭を動かすと画面から目を逸らすような使い方ができる。後ろにある何かを確認したいときなどに有用な機能だと感じた。

 そして面白いなと思ったのが「サイドスクリーン」だ。これは右下に画面が表示されるモードなのだが、ARグラスの“レンズの向こう側”が見える特徴を使って、例えば家事などをしながら動画を見るというような、ながら作業を想定している機能だという。これらも含めて「XREAL Air 2」は魅力的なデバイスだと感じた。

東京ゲームショウ2023では「XREAL Air 2」のお披露目会も実施された
シュー・チー氏から、ARグラスで「インターネットの空間化」を目指すというビジョンも語られた