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「Microsoft Edge」の開発者ツール改革が完了 ~最後の改善が「Edge 120」で全面展開
シンプルでわかりやすく、パーソナライズが容易に
2023年12月22日 16:36
米Microsoftは12月20日(現地時間)、デスクトップ版「Microsoft Edge」の開発者ツール(DevTools)のユーザーインターフェイスを刷新したと発表した。公式ブログ「Microsoft Edge Blog」で改善点が解説されている。
同社が開発者ツールの再設計に着手したのは、2年前のこと約。当時の開発者ツールは機能の相次ぐ追加でユーザーインターフェイスが混乱し、使いにくく、習熟が難しいということが課題になっていた。そこで、以下の取り組みが行われた。
- 学習や最新情報の入手を希望するユーザーにとって、より役立つウェルカムツールを再設計
- UIをカスタマイズする方法を追加し、パーソナライゼーションを容易に
- 新しいアクティビティバーを導入し、ツールを見つけやすくする
これらの取り組みはプロトタイプとして出荷され、フィードバックを収集しながら、不要なものは排除するという繰り返しで洗練されていった。そして、再設計の最後の部分であるアクティビティバーが「Edge 120」ですべてのユーザーに提供されたことをもって、ようやく完成を見た。
アクティビティバー
アクティビティバーは、開発者ツールの機能を集約したバー。従来のアクティビティバーは煩雑で、各メニューがラベル表示されるためスペースが足らず、機能の大半がオーバーフローメニューに隠れていた。またエラーや警告、問題のアイコンが表示されていたが、それがどのツールで発生しているのかもわかりにくい。
一方の新しいアクティビティバーは各機能がわかりやすいアイコンであらわされ、スペースに余裕があればラベルも表示される。エラーや警告のアイコンは、各ツールの右下にインジケーターとして表示されるようになった。
そして、もっとも大きな変更点のひとつは、アクティビティバーを垂直表示にできるようになったことだ。モニターの画面解像度によっては、横向きより縦向きのほうがニーズにフィットするし、縦型のほうが「Visual Studio Code」との親和性も高い。
クイック表示ツールバー
従来の開発者ツールには「ドロワー」という機能があり、すでに開いているツールの横にもう1つツールを開くことができた。しかし、この機能は十分に認知されていなかった。
再設計された開発者ツールでは、ドロワーの機能はそのまま、クイックビューという名前に変更された。クイックビューは縦にも表示可能で、横方向のスペースに余裕がある場合は、クイックビューを現在のツールの右側に縦に表示させることもできる。