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Google、次世代AIモデル「Gemini 1.5」を発表

「1.5 Pro」で最大100万トークンを一度に処理

Google、次世代AIモデル「Gemini 1.5」を発表

 米Googleは2月15日(現地時間)、次世代AIモデル「Gemini 1.5」を発表した。「1.5 Pro」は「1.0 Ultra」に匹敵する品質を達成しながら、より少ないリソースで動作し、多くの次元で劇的な改善を示すという。

 とくに「Gemini 1.5」は長いコンテキストに対する理解で画期的な進歩を遂げており、中規模モデルである「1.5 Pro」は標準で128,000トークンのコンテキストウィンドウが搭載される。とはいえ、これが限界というわけではなく、一部の開発者グループと企業顧客には「AI Studio」と「Vertex AI」のプライベートプレビューを通じて、最大100万トークンのコンテキストウィンドウで試すことができるとのこと。

 つまり、「1.5 Pro」は1時間のビデオ、11時間のオーディオ、30,000行以上のコードベース、70万語以上の単語など、膨大な量の情報を一度に処理することができる。いずれは一般のユーザーもこれまでにないロングコンテキストを体験できるだろう。

 そのほかにも、「Gemini 1.5」は大規模言語モデル(LLM)の開発に使用されたベンチマークの87%で「1.0 Pro」を上回ったとのこと。コンテキストウィンドウが大きくなっても高いレベルのパフォーマンスを維持しているわけだ。