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Microsoft、Team CopilotやCopilot Studioの新機能を発表

Microsoft、「Microsoft Copilot」のビジネス関連機能のアップデートを発表

 米Microsoftは5月21日(現地時間)、「Microsoft Copilot」のビジネス関連機能のアップデートを発表した。Copilotに人間同様の業務を行える機能を追加したという。

プロジェクトメンバーとして会議などを円滑に進める「Team Copilot」

 「Team Copilot」は、AIが個人のアシスタントを超えてプロジェクトのメンバーのように活用できる機能。「Microsoft Teams」や「Microsoft Loop」、「Microsoft Planner」など、共同作業を行う場所で、以下のような役割を担える。

  • 会議のファシリテーター:会議での課題の管理や、参加者全員が作業できるようにメモなどを共有する
  • グループのコラボレーター:チャットで重要な情報のピックアップや、履歴の追跡など、メンバーがチャットを最大限活用するのを助ける
  • プロジェクトマネージャー:タスクの作成・割り当て、期限のリマインドなどを行い、プロジェクトのスムーズな進行を助ける
【「Team Copilot」】

 これらの機能は、Microsoft Copilot for Microsoft 365ライセンスをもつユーザー向けに、2024年後半に利用できるようになる。

「Microsoft Copilot Studio」の機能強化

 「Microsoft Copilot for Microsoft 365」を自社や顧客向けにカスタマイズできる「Microsoft Copilot Studio」もアップデートされ、大きく機能が強化される。

仕事のエージェント機能

 「Copilot」をユーザーのために働く独立したエージェントとして利用可能になる。人間の介入を減らし、複雑で長期にわたるビジネスプロセスに対して自動化と調整が可能。具体的には以下のような機能が追加される。

  • 生成AIの計画や推論を利用し、複雑なステップから構成されるタスクを管理する
  • 以前の会話の記録をもとに次回の会話を進める
  • 対話を改善するための監視機能と教育機能を提供し、応答内容について修正や指導ができ、学習させることができる
  • 定義した指示や知識、応答の範囲内で動作する
【「Copilot」をエージェントとして利用可能に】

 これらの機能は現在、早期アクセスとして利用できる。2024年後半にはプレビューとしてより広範に提供される予定だ。

Copilot 拡張機能とコネクター

 新しいCopilot 拡張機能により、Copilotの応答を簡単にカスタマイズできるようになったほか、データや基幹業務システムに拡張できるようになった。「Copilot Studio」や「Teams Toolkit for Visual Studio」を使って拡張機能を開発可能。「Copilot Studio」では、Copilotに実行させたいことなどを記述するだけで、ワークフローを作成できる。

 さらに、開発者が自社のビジネスシステムやアプリのデータへ接続できるように、「Copilot Studio」に企業データを組み込めるコネクターを導入した。

 コネクターは2024年6月以降、開発者向けのプレビューとしてアクセス可能となる。