ニュース

「Microsoft 365 Copilot」は11月1日に一般公開へ ~下書きや要約、生成AIが業務を支援

「Microsoft 365 Chat」や「Copilot Lab」といった新要素も

「Microsoft 365 Copilot」は11月1日に一般公開へ

 米Microsoftは9月21日(現地時間、以下同)、「Microsoft 365 Copilot」を11月1日に一般公開すると発表した。「Microsoft 365 Chat」や「Copilot Lab」といった新要素もアナウンスされている。

Microsoft 365 Copilot

 「Microsoft 365 Copilot」は、「Microsoft 365」アプリに組み込まれる生成AI。業務のさまざまなシーンでAIによる支援を受けることができる。

  • Copilot in Outlook:メールスレッドを要約して会話の流れを素早く把握したり、自分の文体に合わせてメールを下書きしてもらったり、参加できなかった「Teams」ミーティングのフォローアップをしてもらうことが可能
    Copilot in Outlook | Keep up with Meetings
  • Copilot in Word:ドキュメントの要約はもちろん、トーンを指定して書き直し(リライト)したり、表にまとめることが可能
  • Copilot in Excel:データの分析や書式設定、編集を依頼したり、「値が1,000未満のセルをすべて赤にする」といったデータ分析や視覚化が可能。「Python in Excel」との連携もサポート予定
    Copilot in Excel | Python Integration
  • Copilot in Loop:「Notion」対抗のコラボレーションドキュメントツール「Loop」でも生成AIを活用可能
    Microsoft Loop - Create a table
  • Copilot in OneNote:メモに関する質問をして理解を深めたり、要約や下書きを依頼できる
    Microsoft OneNote
  • Copilot in Stream:ビデオサービス「Stream」でも生成AIで会話を書き起こしたり、見逃した動画のフォローアップが可能。人物やチーム、論点で再生箇所を特定し、ジャンプすることも
  • Copilot in OneDrive:わざわざファイルを開かなくても内容を要約して把握。ファイルに関する質問も可能。

 似たようなソリューションに「Copilot in Windows」(Microsoft Copilot)、「Bing Chat Enterprise」があるが、「Microsoft 365」アプリに統合されていること、エンタープライズグレードのセキュリティ、プライバシー保護、コンプライアンスを備えており、すべてのデータ処理が「Microsoft 365」のテナント内で完結する点などが異なる。社内データが勝手にAIモデルのトレーニングに用いられたりすることはない。

「Copilot in Windows」(Microsoft Copilot)、「Bing Chat Enterprise」、「Microsoft 365 Copilot」の機能比較

Microsoft 365 Chat

 当初は「Business Chat」と呼ばれていたAIチャット機能が、この数カ月間で著しく改善されたとして「Microsoft 365 Chat」へ改称。「microsoft365.com」や職場のアカウントでサインインした「Teams」で利用できるようになった。

 将来的には職場のアカウントでサインインし、「Copilot」アイコンがある場所であればどこでも利用できるようになる予定だ。

Introducing Microsoft 365 Chat

Copilot Lab

 「Copilot Lab」は「Microsoft 365 Copilot」の使い方を学ぶための場所だ。どんなプロンプト(AIへの指令)が効果的なのかをチームメンバーと共有し、インスピレーションを得ることができる。

 「Copilot Lab」は「Microsoft 365 Copilot」に統合され、「Microsoft 365 Copilot」ユーザーであれば誰でもWebからアクセスできる。

「Microsoft 365 Copilot」の使い方を学ぶための場所「Copilot Lab」