ニュース

「Excel」のXLOOKUP/XMATCH関数に正規表現モード、検索パターンは「Copilot」に聞けばよし

プレビュー版でテスト開始

同社のアナウンス

 米Microsoftは8月14日(現地時間)、「Microsoft Excel」の「XLOOKUP」「XMATCH」関数に正規表現モードを追加した。この機能は正規表現関数「REGEXTEST」「REGEXEXTRACT」「REGEXREPLACE」が導入されたときから予告されていたが、ようやく実際に試せるようになる。

 新しい正規表現モードは、「XLOOKUP」「XMATCH」関数の「match_mode」引数に「3」を指定すると使えるようになる。「lookup_value」引数に正規表現を含めると、それに合致した値や位置を取得できる。

「match_mode」引数に「3」を指定

 正規表現パターンの記述は慣れないと少し難しかったが、それももはや昔の話。今なら同社の生成AI「Copilot」にたずねれば答えてくれるので、以前よりもハードルが低くなっている。簡単な検索であれば完全一致やワイルドカードの方がパフォーマンスが出る可能性があるが、それらでは手に負えない難しい検索であれば正規表現を積極的に活用していきたい。

「XLOOKUP」で正規表現を利用した様子
「XMATCH」で正規表現を利用した様子

 この新機能は現在、「Microsoft 365 Insider」のBetaチャネルで展開中。

  • Windows:バージョン 2408(Build 17931.20000)
  • Mac:バージョン 16.89(Build 24080715)

 ただし、機能の追加で不具合が生じないかチェックしながら少しずつロールアウトされている関係で、このバージョンにアップデートしてもすぐに利用できるとは限らない点には注意したい。また、テスト中に大きな問題があれば製品版に導入されず、撤回される可能性もある。