ニュース

Rust製コードエディター「Zed」にもAI、Anthropic社「Claude 3.5」とタッグを組む

初期リリースの間は無償提供

「Zed AI」が発表

 コードエディター「Zed」の開発チームは8月20日(米国時間)、「Zed AI」を発表した。「ChatGPT」の対抗馬として注目を浴びるAnthropicのAI「Claude 3.5 Sonnet」を使用し、サインインするだけで「Zed」にAI支援コーディング機能を追加できるホスティングサービスを提供するという。

 「Zed」は、開発を終了した「Atom」プロジェクトのメンバーが主導する次世代コードエディターのプロジェクト。「Electron」を捨て、「Rust」言語を採用し、UIにGPUをフル活用することにより、パフォーマンスを極めようという野心的なプロジェクトだ。当初はMac向けのクローズドコードプロジェクトだったが、2024年1月にはソースコードが公開。7月にはLinux対応も果たした。Windowsへの対応も期待されている。

 「Zed AI」は初期リリースのため、現在のところ無料。開発にはAnthropic社のRustエンジニアのコアチームも協力しているという。

 「Zed AI」にサインインすると、AI搭載のアシスタントパネルと、編集環境に直接統合されたインラインコード変換機能が「Zed」で利用できるようになる。アシスタントパネルは一般的なチャットインターフェイスというよりもむしろ本格的なテキストエリアで、「/」で始まる各種スラッシュコマンドなどを活用しながら大規模言語モデル(LLM)と対話し、その場で結果を確認・編集・修正できる。

本格的なテキストエリアのような使い勝手でAIと対話できるアシスタントパネル
編集環境に直接統合されたインラインコード変換