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NovelAIの初代画像生成モデルが無料公開 ~ローカル環境での試用、研究・個人利用も可

ケモノ・擬人化アートに長けた「Furry」など3種

「NovelAI Diffusion V1」のウェイトが無料公開

 米Anlatanは、同社が提供している画像生成AIサービス「NovelAI」において、初代画像生成モデル「NovelAI Diffusion Anime V1(キュレート)」および「NovelAI Diffusion Anime V1(フル)」「NovelAI Diffusion Furry(ベータ V1.3)」を無料公開した。モデルは「CreativeML Open RAIL-M」および「CC BY-NC-SA 4.0」ライセンスの双方にもとづいて公開中。非商用目的での利用に限定されるが、研究・個人使用は可能となっている。

 今回のモデルは、2022年10月~11月にかけてリリースされた「NovelAI Diffusion」の初期版。「キュレート版」のアニメモデルは少数の高画質な画像をもとにトレーニングされたモデルで、ポップカルチャーの知識が豊富、画質も優れており、より広範な画像を用いてトレーニングされた「フル版」は柔軟性があるという。さらに、旧バージョンの「Furry」モデルは、擬人化された動物をテーマにコンテンツ(ケモノアート・擬人化アート)に長けている。

生成画像のイメージ

 これらのモデルは、現在「NovelAI」にて提供されているものに比べて古いモデルにはなるが(執筆現在、V3モデルを提供中)、これまで通りWebサイト上で利用できるほか、ダウンロードしてローカル環境下で試用してみることも可能だ。注意点として、同社のモデルはCLIPのテキストエンコーダーの最後から2番目のレイヤー出力を用いてトレーニングされているため、使用する際は画像生成UIを設定する必要がある。

 なお、NovelAIは、2022年10月に第三者による不正アクセスにより、同サービス独自のソフトウェアやソースコードが流出したことでも話題となったが、今回のウェイト公開について、Anlatanは「画像生成分野の進展に伴い、研究、個人使用、履歴の保存のため」としている。