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フリーの圧縮・解凍ソフト「PeaZip」がv10に到達 ~約2年ぶりのメジャー更新

GUIエンジンが刷新、チェックサム・ハッシュレポートも強化

「PeaZip」v10.0.0

 フリーの圧縮・解凍ソフト「PeaZip」の最新版v10.0.0が、8月3日(日本時間)に公開された。2022年12月以来、約2年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。

 「PeaZip」は、オープンソースで開発されている圧縮・解凍ソフトで、ライセンスは「GNU LGPLv3」。独自形式「PEA」のほか、「7-Zip」、「Brotli」、「Zstandard」などのオープンソース技術をベースとしており、対応フォーマットの数は拡張子ベースで200種以上にものぼる。

 また、「エクスプローラー」風のモダンなユーザーインターフェイスを備え、ファイラーとして利用できるのも特徴。Windows/Mac/Linuxをサポートしており、クロスプラットフォーム対応のアーカイバーを探しているのならば有力候補となるだろう。プロジェクトは「GitHub」でホストされており、ライセンスは「LGPL-3.0 license」。Windows版は窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。

 「PeaZip 10.0」では、GUIエンジンが刷新。メニュー、圧縮プリセット(TAR.GZ、TAR.XZ、TAR.ZST)、テーマなどがアップデートされた。

 機能面では、[ファイルツール]メニューから直接「GNU Coreutils」と互換性のある形式でチェックサム・ハッシュレポートを保存できるようになった点が目玉。オンラインでハッシュ値を検索することも可能で、ハッシュ値を照合したり、既知のマルウェア検出などに使える。

[ファイルツール]メニュー

 そのほかにも、「7-Zip」がv24.08へ更新されるなど、バックエンドの改善が含まれている。

ソフトウェア情報

「PeaZip」
【著作権者】
PeaZip srl
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8/8.1/10など
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
10.0.0(24/10/26)