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国産のSQL開発環境「A5:SQL Mk-2」v2.20.0が公開、AIアシスタントが利用可能に
テキストコンポーネントの変更でカラー絵文字にも対応、WindowsのSSHもサポート
2025年1月10日 15:33
国産のSQL開発環境「A5:SQL Mk-2」が1月8日、v2.20.0へとアップデートされた。さまざまな場面で生成AIによる支援を受けられるようにした「AIアシスタント」機能が目玉だ。
「A5:SQL Mk-2」は、さまざまなデータベース(DB)サーバーに対応した汎用SQLクライアント。個人開発のアプリだが、データベースツリー、[Ctrl]+[Space]キーによる入力補完を備えたSQLエディター、「Excel」と連携可能なテーブルエディターなどを備える本格派で、軽量なこともあいまって、プロフェッショナルにも愛用者が多い。
今回搭載された「AIアシスタント」は、昨年からベータテストされていた機能で、以下のAIサービスを「A5:SQL Mk-2」に組み込むことが可能。「Ollama」以外は、別途APIキーの取得が必要だ。
- Claude(Anthropic)
- Gemini(Google)
- Azure OpenAI(Microsoft)
- OpenAI ChatGPT(OpenAI)
- Ollama(ローカルで動作)
設定が完了すると、[AIアシスタントペイン]でデータベースやSQLに関してAIに質問することができる。AIの回答で示されるコードはそのままSQLエディターで実行したり、クリップボードへコピーすることが可能。そのほかにも、以下のようなことが可能だ。
- SQLエディターに書いたコメントからSQLクエリを生成
- SQLクエリにコメントをつけてもらう
- エラーの解説をしてもらう
- SQLの実行計画をもとに改善点を指摘してもらう(パフォーマンスチューニング)
- データベースのカラムやER図のエンティティ、属性に論理名をつけてもらう
SQLに対する理解を深めたり、コーディングでの躓きを解決したり、コードを整理したりするのに役立つだろう。
そのほかにも、テキストエディターがプロプライエタリのものからオープンソースのものに変更された。挙動や機能に若干の変更があるが、以前のものより高速に動作し、64bit版ではカラー絵文字が利用できるようになるなどのメリットがある。
また、SSH接続も改善。従来は内蔵のSSHライブラリか「putty」(plink.exe)経由での接続しかサポートされていなかったが、最新版ではWindowsに付属する「ssh.exe」経由でも接続できる。
「A5:SQL Mk-2」は、Windows Vista以降に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在作者のWebサイトやVectorのライブラリサイト、「Microsoft Store」からダウンロード可能。窓の杜ライブラリにも収録されている。
ソフトウェア情報
- 「A5:SQL Mk-2」
- 【著作権者】
- 松原 正和(m.matsubara) 氏
- 【対応OS】
- Windows Vista以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.20.0(25/01/08)