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国産のSQL開発環境「A5:SQL Mk-2」v2.20.0が公開、AIアシスタントが利用可能に

テキストコンポーネントの変更でカラー絵文字にも対応、WindowsのSSHもサポート

「A5:SQL Mk-2」v2.20.0

 国産のSQL開発環境「A5:SQL Mk-2」が1月8日、v2.20.0へとアップデートされた。さまざまな場面で生成AIによる支援を受けられるようにした「AIアシスタント」機能が目玉だ。

 「A5:SQL Mk-2」は、さまざまなデータベース(DB)サーバーに対応した汎用SQLクライアント。個人開発のアプリだが、データベースツリー、[Ctrl]+[Space]キーによる入力補完を備えたSQLエディター、「Excel」と連携可能なテーブルエディターなどを備える本格派で、軽量なこともあいまって、プロフェッショナルにも愛用者が多い。

 今回搭載された「AIアシスタント」は、昨年からベータテストされていた機能で、以下のAIサービスを「A5:SQL Mk-2」に組み込むことが可能。「Ollama」以外は、別途APIキーの取得が必要だ。

  • Claude(Anthropic)
  • Gemini(Google)
  • Azure OpenAI(Microsoft)
  • OpenAI ChatGPT(OpenAI)
  • Ollama(ローカルで動作)

 設定が完了すると、[AIアシスタントペイン]でデータベースやSQLに関してAIに質問することができる。AIの回答で示されるコードはそのままSQLエディターで実行したり、クリップボードへコピーすることが可能。そのほかにも、以下のようなことが可能だ。

  • SQLエディターに書いたコメントからSQLクエリを生成
  • SQLクエリにコメントをつけてもらう
  • エラーの解説をしてもらう
  • SQLの実行計画をもとに改善点を指摘してもらう(パフォーマンスチューニング)
  • データベースのカラムやER図のエンティティ、属性に論理名をつけてもらう

 SQLに対する理解を深めたり、コーディングでの躓きを解決したり、コードを整理したりするのに役立つだろう。

[AIアシスタントペイン]でデータベースやSQLに関してAIに質問
コメントの生成なども依頼できる

 そのほかにも、テキストエディターがプロプライエタリのものからオープンソースのものに変更された。挙動や機能に若干の変更があるが、以前のものより高速に動作し、64bit版ではカラー絵文字が利用できるようになるなどのメリットがある。

テキストエディターコンポーネントが新しく。カラー絵文字が利用できる

 また、SSH接続も改善。従来は内蔵のSSHライブラリか「putty」(plink.exe)経由での接続しかサポートされていなかったが、最新版ではWindowsに付属する「ssh.exe」経由でも接続できる。

 「A5:SQL Mk-2」は、Windows Vista以降に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在作者のWebサイトやVectorのライブラリサイト、「Microsoft Store」からダウンロード可能。窓の杜ライブラリにも収録されている。

ソフトウェア情報

「A5:SQL Mk-2」
【著作権者】
松原 正和(m.matsubara) 氏
【対応OS】
Windows Vista以降
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.20.0(25/01/08)