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Geminiの「Deep Research」と「2.0 Pro」が「Google Workspace」ユーザー向けに展開開始
リサーチやプレゼンの準備もサポート
2025年2月25日 06:45
米Googleは2月20日(現地時間)、同社の有償版生成AI「Gemini Advanced」の機能「Deep Research」および「Gemini 2.0 Pro Experimental」を「Google Workspace」のユーザーが利用可能になったことを発表した。
「Deep Research」はAIを活用して複雑なトピックに対して必要な情報をオンラインで収集し、ユーザーの代わりにレポートとして調査結果をまとめる機能。情報収集にかかる時間を短縮し、効率的に時間を活用できるとしている。
今回、「Google Workspace」のユーザー向けに展開することによって、企業では業界調査や競合調査、顧客調査に使えるほか、教育機関においては教育者の授業計画などの準備にも使えるという。
「Deep Research」では、入力されたプロンプトに対して「Deep Research」が複数のステップで構成された調査計画を提示するので、必要に応じて修正・承認すると、それをもとにして「Deep Research」が調査を行い、レポートを生成する。レポートは「Google ドキュメント」にエクスポート可能だ。
現在、「Deep Research」はWeb上の英語版「Gemini Advanced」で利用可能。「Gemini」モバイルアプリでのサポートは後日となる。
また、「Gemini 2.0 Pro Experimental」の追加に伴い、「Gemini Advanced」で利用可能なモデルは4つになった。Googleが推奨するモデル別の用途は以下の通り。
- 2.0 Flash(以前から利用可能):ブレインストリーミングやコピーライティングなどの日常的なタスク
- 2.0 Flash Thinking Experimental(実験モデル):プロジェクト計画のような多段階にわたる推論
- 2.0 Pro Experimental(実験モデル):複雑なタスク
- 1.5 Pro with Deep Research:業界調査、競合調査、顧客調査、教育調査などの質問に対する詳細な回答 ※英語版のみ
利用するには、画面左上に表示されたドロップダウンからモデルを切り替える。
「Deep Research」と「2.0 Pro Experimental」が利用可能となるのは、「Gemini Advanced」にアクセスできる以下のユーザー。
- Business Standard
- Business Plus
- Enterprise Standard
- Enterprise Plus
- Gemini Education
- Gemini Education Premium アドオン
- 以前にGemini BusinessおよびGemini Enterprise アドオンを購入したユーザー
「2.0 Flash Thinking Experimental」へのアクセスは、上記に加え、以下のユーザーでも利用可能。こちらもGoogle Advancedにアクセスできるユーザー。
- Business Starter
- Enterprise Starter
- Frontline Starter
- Frontline Standard
- Essentials
- Enterprise Essentials
- Enterprise Essentials Plus
- Google Workspace for Nonprofits
- Education Standard
- Education Plus
即時リリースおよび計画的リリースドメインのいずれも、2月20日より延長ロールアウトされ、適用まで15日以上かかる見込み。