NEWS（12/10/12　12:58）

　Mozillaは11日（日本時間）、定番メールソフト「Thunderbird」の最新正式版v16.0を公開した。最新版の主な変更点は、ファイルを添付する代わりにオンラインストレージサービスへアップロードし、そのリンクをメールに記載して送信できるFilelink機能が“Box”に対応したこと。

　これに伴い“Box”では、無償利用できる容量が通常5GBのところを、「Thunderbird」から新規アカウントを作成すると25GB利用できるキャンペーンを実施中。Filelink機能のセットアップダイアログで“Box”を選び、“Box アカウントを取得”リンクからアカウントを作成することで、キャンペーンを利用できる。

　さらに、「Firefox」v15から導入された“サイレントアップデート”に「Thunderbird」でも対応した。“サイレントアップデート”では、「Thunderbird」が起動していなくてもバックグラウンドでアップデートを行え、UACの警告ダイアログも表示されない。また、さまざまなパフォーマンスの向上と不具合修正も施されている。

　そのほか、深刻度が同社の基準で4段階中もっとも高い“Critical”に分類された脆弱性10件を含む全13件の脆弱性も修正された。“Critical”以外の3件も、深刻度が4段階中2番目に高い“High”に分類されている。

　なお、12日（日本時間）には、訪れたことのあるWebサイトのURLやURLパラメーターを特定される恐れのある脆弱性を修正したv16.0.1が公開されている。

　本ソフトは、Windows XP/Server 2003/Vista/7および64bit版のVista/7などに対応するフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。