REVIEW(12/02/20)
老舗アーカイバにGoogle ドキュメント機能が統合、「Lhaz」v3.0.0プレビュー版
“Google ドキュメント”からのダウンロードや書庫ファイルのアップロードが可能
「Lhaz」v3.0.0プレビュー版は、老舗の圧縮・解凍ソフト「Lhaz」の次期バージョンの開発版。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
「Lhaz」は、LZH/ZIP/CAB/TARなどをはじめとする、全11種類の書庫形式に対応した圧縮・解凍ソフト。10年以上開発が続けられている老舗のソフト(窓の杜での初出は1999年7月に紹介したv0.4)で、追加のDLLを必要とせず単体で動作する点や、国産のアーカイバソフトでは標準で対応するものが少ない7Z形式などに初期状態で対応している点がユーザーから高く支持されている。なお、現行の最新版は2月12日に公開されたv2.1.8。
本ソフトをファイルに関連付けたり、ファイルの右クリックメニューの[送る]から起動すると、その場でコンテキストメニューが現れ、解凍や閲覧といったメニューが現れる。そこで解凍メニューを選択すれば、「Lhasa」のような“一発解凍”系ソフトのような操作が可能。一方、閲覧メニューを選択すればメイン画面が現れ、「Explzh」に代表される“書庫の内容を確認してから個別に解凍”といった操作が行える。
ファイルを圧縮するには、「Lhaz」を起動して[編集]-[圧縮]メニューを選択する。すると、ファイル選択ダイアログが現れるので、書庫ファイルに追加したいファイルを選択しよう。さらに書庫ファイルへファイルを追加したい場合も、同様の操作でファイルを追加していくことができる。
「Lhaz」v3.0.0プレビュー版では、この「Lhaz」に“Google ドキュメント”のファイル一覧機能が統合された。新設の[Google Docs]タブで、“Google ドキュメント”上のファイル・フォルダをツリー形式で閲覧できる。
さらに、“Google ドキュメント”上のファイルの右クリックメニューにある[ダウンロード]項目を選択すれば、当該ファイルをあらかじめ指定されたフォルダへダウンロードすることが可能。また、[ローカル]タブで開いている書庫ファイルを右クリックメニューからアップロードすることもできる。
なお、本プレビュー版は現在開発中で、日常的な利用には適していないので注意。動作には「Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ」および.NET Framework 4 Client Profileが必要。
また、“Google グループ”でプレビュー版への意見を募集しているほか、開発に参加する人を募集しているとのこと。興味のある人は参加してみてはいかがだろうか。
- 【著作権者】
- ちとら 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.0.0 preview(11/12/07)