レビュー

ラテン文字やキリル文字を仮想キーボードでさくさく入力「Extra Keys」

文字種ごとの細かい相違にも対応、ラテン文字だけでも5通りのセットを用意

「Extra Keys」v2.2.1

 「Extra Keys」はラテン文字やキリル文字などをソフトウェアキーボードから入力できるツール。64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 日本語のPC環境では、キリル文字やギリシャ文字の入力が簡単とはいえない。“И”のようなキリル文字や、“´”のようなダイアクリティカルマークが付いたラテン文字を打ち込むために“キリル”などと入力してから変換キーを連打するなど、快適とは言いない入力を試したことがある方もいるだろう。

 「Extra Keys」を用いれば、キーボードからの日本語入力は有効にしたまま各種のキリル文字やラテン文字、ギリシャ文字などを入力することができる。手順は[type in]プルダウンリストから文字を入力の対象となるウィンドウを選び、ソフト上に表示される文字を押すだけ。プルダウンリストの“nowhere - Copy only”を選択すると、最後に押した1文字がクリップボードへ送られる。

 本ツールは歯車状のボタンを押すと表示されるリストから利用したい文字種を選択可能。ラテン文字だけでも言語ごとに5通り、キリル文字には4通りの文字パターンが用意されているほか、ギリシャ文字なども選択できる。また、[more]ボタンを押すとソフトウェアキーボードが拡大され、“£”や“¶”といった記号を入力可能。

 単語の意味を検索したい、検索したくともそもそも文字が読めない場合など、本ツールをインストールしておけば手軽に入力しづらい文字を利用できるだろう。また、文字実体参照やUnicodeの符号での出力などが行える有償版「Extra Keys Pro」が6ポンドで販売されている。

同じ文字でも複数の文字パターンが用意されている
[more]ボタンからは記号の入力も可能

ソフトウェア情報

「Extra Keys」
【著作権者】
Deeproot Software
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.2.1

(市川 祐吉)