いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】「土曜は青、日曜は赤」予定表の曜日を色分けしたい! エクセルで日付を見やすく書式設定するテク

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

休日を別の色で表示してさらに見やすい予定表にしたい!

 Excelを使う機会が増えてくると、予定表に日付や曜日を入力する操作にも少しずつ慣れてくることでしょう。日付や曜日を正しく入力できるようになったら、次はさらに見やすい資料を作る工夫をしたくなりますよね。

 市販のカレンダーやスケジュール帳などで土日だけ違う色で表示されているものが多いように、特定の曜日の日付を別の色で表示すると、予定表が見やすくなります。今回は、予定表に入力した日付のうち、特定の曜日の日付を別の色で表示するテクニックを解説します。

「条件付き書式」と「WEEKDAY関数」を組み合わせて曜日を色分け表示する

 予定表の中で、日曜日にあたる日付だけ文字の色を赤に変える例を考えてみましょう。

 なお、日付に併せて曜日を表示するには、書式設定で[種類]の入力欄に「m"月"d"日("aaa")"」を指定する方法を用いています。過去の記事『【Excel効率化】3日ごと、毎月10日、毎週月曜……コツコツ入力は面倒! エクセル時短テク3選』で解説しているので、興味があれば参照してください。

 日付に併せて曜日を表示するように書式設定を変更しておいたセル範囲A3:A17に、6月1日(木)から6月15日(木)までの日付(①)を入力しておきます。

 次に、“条件付き書式“のルールを変更したいセル範囲を選択します。ここでは日付が入力されているセル範囲を選択すればよいので、セル範囲A3:A17(②)をドラッグして選択します。

 そのあと、リボンの[ホーム]タブ(③)→[条件付き書式](④)→[新しいルール](⑤)をクリックします。
 [新しい書式ルール]ダイアログボックスが表示されます。[ルールの種類を選択してください]で[数式を使用して、書式設定するセルを決定](⑥)を選択します。

 [次の数式を満たす場合に値を書式設定]に、「=WEEKDAY(A3)=1」(⑦)と入力します。この「WEEKDAY」関数を使った数式が、選択したセル範囲の中で日曜日の日付だけに書式を設定するための条件です。関数の引数(関数名の直後のカッコの中に入力する内容)には、選択したセル範囲の最初のセルを指定します。WEEKDAY関数については、後ほど詳しく説明します。

 数式が入力できたら、[プレビュー]の右側に表示されている[書式](⑧)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されるので、[色]の[自動]の右側に表示されている下向きの矢印のアイコン(⑨)をクリックし、表示されるメニューから書式として設定したい色(⑩)を選択します。

 [プレビュー]に表示される文字の色が変わったことを確認し(⑪)、[OK](⑫)をクリックします。

 再び[新しい書式ルール]ダイアログボックスが表示されるので、[OK](⑬)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。ここでも、[プレビュー]で文字の色を確認できます。

 すべてのダイアログボックスを閉じると、予定表のうち日曜日にあたる日付だけ、赤色で表示されるようになりました(⑭)。

WEEKDAY関数を使いこなせば日曜以外の曜日も色分けできる

 特定の曜日の色を変える条件として使った関数「WEEKDAY」は、Excelで日付から曜日を判断するときに使われる関数です。日付のシリアル値(1900年1月1日を基準日として「1」とし、それから何日経ったかを表す数値)から曜日を判断して、曜日を7種類の数値として返します。

 本来、WEEKDAY関数の書式は「=WEEKDAY(シリアル値,種類)」というものです。「種類」ではそれぞれの曜日にどの数字を対応させるかを3通りから選ぶことができますが、省略することも可能です。

 「種類」を省略した場合は、曜日と数値の対応は次のようになります。

  • 日曜 = 1
  • 月曜 = 2
  • 火曜 = 3
  • 水曜 = 4
  • 木曜 = 5
  • 金曜 = 6
  • 土曜 = 7

今回の例で条件として入力した数式「=WEEKDAY(A3)=1」は、「セルA3に入力された日付の曜日に対応する数値が1のとき、すなわち日曜日のとき」という意味であることがおわかりいただけたでしょうか。

 この仕組みがわかれば、さらにルールを追加して、他の曜日に別の色をつけることもできます。日曜日の日付を赤で表示するほかに、土曜日の日付を青で表示するように書式設定した例(①)を見てみましょう。

 日曜日を赤色に色分け表示する手順を例に「=WEEKDAY(A3)=7」という数式を条件とし、フォントの色を青色にするルールを追加で設定しました。条件付き書式ルールは複数設定することができるのです。

条件付き書式ルールを設定して見やすく使いやすい予定表を作ろう

 今回は、条件付き書式ルールの設定を活用し、WEEKDAY関数を使った数式を条件として入力することによって特定の曜日の日付に色を付けるテクニックを解説しました。

 色付けしたい曜日は業務の内容や業種により、さまざまだと思います。WEEKDAY関数を使った数式中で色分けしたい曜日を正しく設定し、自分の業務に使いやすい予定表を作ってみてください。