いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】仕事だけがエクセルじゃない!テンプレートを使ってレシピ帳を作成するテクニック

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

テンプレートならゼロから作らなくてもいい

 Excelでスケジュール表や家計簿を作ろうとしたけれど、手間がかかりそうなのであきらめたという経験はありませんか。自らの手でゼロから作り上げるのは、時間と労力が必要ですよね。そんな時には、Excelの「テンプレート」を使ってみてはどうでしょうか。

 「テンプレート」とは「ひな型」という意味で、定型化されたレイアウトを部分的に変更するだけで、必要なドキュメントを簡単に作成できます。

 Excelには、売上表や請求書などのビジネス文書をはじめ、カレンダー、家計簿、レシピ帳など、プライベートでも使ってみたいと思わせる便利なテンプレートが数多く備わっています。今回は、Excelのテンプレートを使って、自分だけのレシピ帳を作る方法を解説します。

必要なテンプレートを探してダウンロードする

 まず、レシピ帳を作るために必要なテンプレートを探して、ダウンロードするところから始めましょう。どのファイルでも構わないので、Excelファイルを開いた状態から[ファイル]タブ(①)をクリックします。

 [新規](②)をクリックすると、[新規]画面にさまざまなテンプレート(③)が表示されます。

 レシピ帳を探すので、検索ボックスに「レシピ」(④)と入力して検索します。[レシピトラッカー](⑤)がヒットしたのでクリックします。

 レシピトラッカーの[作成](⑥)ボタンをクリックすると、テンプレートがダウンロードされます。

 レシピ帳(レシピトラッカー)をダウンロードできました(⑦)。

「レシピトラッカー」の中身

 ダウンロードされた「レシピトラッカー」には複数のシートが保存されていますね。それぞれのシートについて少し見ていきましょう。先頭にあるのは[レシピ帳の使い方]シート(①)です。ここにレシピ帳の使い方が記載されています。「レシピを追加するには」(②)の手順に沿って必要事項を入力していくと、簡単に新しいレシピを作ることができます。のちほど、実際にやってみましょう。

 [レシピ一覧]シート(③)には、作成したレシピの一覧が表示されます。既定で、サンプルとして「ほうれん草とフェタのピザ」のレシピが保存されているため、レシピ帳の一番上に表示(④)されています。リンク列(⑤)には、それぞれのレシピへのリンクが入力されていて、[クリックして表示]をクリックすれば、目的のレシピに瞬時に移動できます。

 [ほうれん草とフェタのピザ]シート(⑥)には、サンプルとして「ほうれん草のフェタのピザ」のレシピが記載されています。このレシピはこのままキープすることもできますし、このレシピを見本にして、新しいレシピを上書きして入力していくこともできます。

 レシピトラッカーに含まれる主なシートを紹介し終えたので、次項では新しいレシピを追加してみましょう。

新しいレシピを作ってみよう

 簡単にできる一品としてバナナジュースのレシピを作成してみましょう。[空白のレシピ1](①)をクリックして新規レシピのシートを表示します。セルE3に料理名「5分でできるバナナジュース」(②)と入力します。セルG3には料理のカテゴリを入力します。セルG3の右側に表示される矢印(③)をクリックすると、ドロップダウンリストが表示されるので[飲み物](④)を選びます。

 「材料」や「作り方」の欄(⑤)に必要事項を入力します。その他の欄も適宜入力し、最後にシート名(⑥)を変更してレシピを完成させます。

 テンプレートのおかげで、少しの内容を記入するだけで、新しいレシピができました。

 また、ここで入力した内容は、自動的に「レシピ一覧」シートにも反映されます(⑦)。

OneDriveに保存すればスマートフォンからでも見られる

 実際にレシピを使いたい時に、いちいちパソコンの電源を入れてExcelを起動するのは面倒ですよね。こんな時は、レシピ帳をOneDriveに保存しておくとよいでしょう。そして、スマートフォンにもOneDriveアプリをダウンロードしておきましょう。そうすれば、スマートフォンからこのレシピ帳に簡単にアクセスできます(ここでは、スマートフォンからOneDriveにアクセスする方法についての解説は省略します)。

 作成したレシピ帳をOneDriveに保存するには、[ファイル]タブ→[名前を付けて保存](①)→[OneDrive - 個人用](②)をクリックします。ファイル名を入力(③)して保存(④)をクリックします。

 これでレシピ帳がOneDriveに保存されました。

 ここでは詳細な解説は省略しますが、スマートフォンからOneDriveにアクセスして、保存した「私のレシピ」を開いてみます(⑤)。

 ピンチ操作で画面を拡大できるので、小さい文字でも大きく表示することができます。実際に料理をしたい時には、スマートフォンを片手にレシピを見ることができますね。

意外と使える!テンプレートで質の高いドキュメントを作ろう

 今回は、Excelのテンプレート使って、レシピ帳を作成する方法について解説しました。

 このほかにも、Excelにはデザイン性の高いテンプレートが数多く用意されています。自分でゼロから作るよりも、時間をかけずに質の高い資料を作成できます。また、見た目の美しさをテンプレートに任せることで、内容を充実させることに集中できますね。ぜひ一度どんなテンプレートがあるのか見てみてくださいね。