いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】常に表示しておきたい部分は固定したい! エクセルでデータのスクロールに合わせて行と列を追従させる方法とは
2020年10月21日 06:55
大きな表をスクロールすると見出し項目が見えなくなって不便!
昨今、勤務先に出社しないでリモートワークを行っている読者の皆さんも多いのではないでしょうか。普段モバイルノートパソコンを使って作業することが多いという人も増えていると思います。モバイルノートパソコンは軽量で持ち運びがしやすく便利ですが、ディスプレイが小さくて、作業しづらい時もありますよね。
ディスプレイが小さくて困ることの1つとして、大きな表で作業をする際、画面をスクロールしながら表内を行ったり来たりしなければならないということがあります。表の下の方に記載されているデータを参照するために画面を下にスクロールすると、見出し行が表示されなくなることもあります。見出し項目を確認するために、画面の先頭に戻ったりしていると、作業はなかなかはかどりません。そこで今回は、Excelで行見出しや列見出しなど、常に表示しておきたい部分を固定表示する方法を解説します。
常に表示したい部分を固定表示する
行見出しや列見出しなど、常に表示しておきたい部分を固定表示するには、「ウィンドウ枠の固定」という機能を使います。この機能は、現在選択しているセルを基点にして、そのセルより上にある行や、左側にある列を固定表示できる機能です。言葉だけの説明ではわかりにくいと思うので実際にやってみましょう。
次の「セミナー参加希望者名簿」の例を使ってやってみます。まず、基点となるセルを選択します。ここではセルD4(①)を選択しましょう。
続けて、[表示]タブ(②)→[ウィンドウ枠の固定](③)→[ウィンドウ枠の固定](④)をクリックします。
見た目ではわかりづらいですが、これでセルD4より上の行(⑤)とセルD4より左側の列(⑥)が固定されました。
実際に画面を下方向(⑦)や右方向(⑧)にスクロールしてみましょう。セルD4より上の行、つまり1~3行目(⑨)と、セルD4より左側の列、つまりA~C列(⑩)は常に表示されていますね。
行だけを固定表示するには
前項では、行と列を両方固定して表示させましたが、表のタイトルや見出しを含む最初の数行だけを固定したいという場合もあるでしょう。そこでこの項では、前項と同じ「セミナー参加希望者名簿」の例を使って、最初の1~3行目(①)を固定表示してみます。なお、前項で行ったウィンドウ枠の固定表示は解除しておきます(解除方法は本記事の最後で解説します)。
まず、基点となるセルを選択しますが、今回の例ではセルA4(②)とします。こうすると、セルA4より上の行は固定表示されますが、セルA4より左の列は存在しないので、列は固定されません。結果として、行だけを固定できるというわけです。
ではやってみましょう。セルA4を選択した状態で、[表示]タブ(③)→[ウィンドウ枠の固定](④)→[ウィンドウ枠の固定](⑤)をクリックします。
これで、セルD4より上の行、つまり1~3行目が固定されました。画面を下方向にスクロール(⑥)してみると、1~3行目のデータは常に表示されていますね(⑦)。
ウィンドウ枠固定の解除をするには
ウィンドウ枠の固定表示を解除したい場合は、ウィンドウ枠を固定する時と同じ操作で行えます。ウィンドウ枠が固定表示された状態で、[表示]タブ(①)→[ウィンドウ枠の固定](②)をクリックすると、表示されるメニューの1番上の項目が[ウィンドウ枠固定の解除](③)に変わっているので、これを選択します。
ウィンドウ枠の固定が解除されました(④)。
小さいディスプレイでも画面を効率的に使おう
今回は、Excelで行見出しや列見出しなど、常に表示しておきたい部分を固定表示する方法を解説しました。小さいディスプレイでも効率的に画面を使うことができるので、覚えていると役立ちますよ。ぜひ試してみてくださいね。