いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】地味な表でも簡単に見栄えよくできる! セル内に棒グラフを表示するテクニック

セルに棒グラフを表示できる「データバー」

データの傾向をミニ棒グラフで表現できる「データバー」

 数値がびっしりと並んだ表では内容を確認するのに苦労しますよね。注目すべきセルに背景色を塗ったり、文字色を変えたりする工夫はできても、手作業では偏りが生じる可能性もあります。また、資料を確認する人は、ビジュアル化された資料で全体を俯瞰したいということもあるでしょう。

 解決策のひとつはグラフですが、作成には手間がかかります。もっと手軽に見やすくしたい! というときに使って欲しいのが「データバー」です。

 データバーは「条件付き書式」のプリセットとして用意されている便利な機能。メニューから選択するだけで、以下のようなミニ棒グラフをセルの中に表示できます。

「データバー」を利用した例。設定も簡単です!

 データバーのほか、数値を判断してセルを塗り分ける「カラースケール」や注釈のように使える「アイコンセット」も用意されています。設定は簡単。さっそく使ってみましょう。

[条件付き書式]ボタンから選ぶだけ

 データバーは条件付き書式のひとつです。設定したいセル範囲を選択しておき、[条件付き書式]-[データバー]から選択します。

データバーを設定したいセル範囲を選択します(①)。[ホーム]タブ(②)から[条件付き書式](③)をクリックして、[データバー](④)を選択し、データバーのデザインを選択(⑤)します。
データバーが設定されました

 データバーを非表示にしたいときは[ルールのクリア]を選択します。データバーを設定したセル範囲を選択してクリアしてください。

データバーが設定されたセル範囲を選択します(⑥)。[条件付き書式](⑦)をクリックして、[ルールのクリア](⑧)-[選択したセルからルールをクリア](⑨)を選択します。

 「カラースケール」と「アイコンセット」の設定も同様。[条件付き書式]から選択するだけです。

[条件付き書式](⑩)-[カラースケール](⑪)の順にクリックしてデザインを選択します。
[条件付き書式](⑫)-[アイコンセット](⑬)の順にクリックしてデザインを選択します。

データの範囲を設定する

 簡易的にビジュアル化するだけなら上記の手順で十分ですが、目標値に対する達成状況などを表現したい場合は、上限値や下限値を個別に設定することも可能です。

データバーが設定されたセル範囲を選択します(⑭)。[条件付き書式](⑮)-[ルールの管理](⑯)の順にクリックします。
[条件付き書式ルールの管理]ダイアログボックスが表示されました。条件を選択(⑰)して[ルールの編集](⑱)をクリックします。
[書式ルールの編集]ダイアログボックスが表示されました。ここでは最大値と設定します。[種類]の[最大値]で[数値](⑲)を選択して、[値]に「500000」と入力(⑳)します。[OK](㉑)をクリックします。
[書式ルールの表示]ダイアログボックスが表示されました。[適用](㉒)をクリックして、[OK](㉓)をクリックします。
データバーの表示が切り替わりました。

データバーのみを表示する

 データバーのみを表示させることも可能です。先ほど[最大値]を設定した[書式ルールの編集]ダイアログボックスでチェックを付けるだけです。

[書式ルールの編集]ダイアログボックスを表示しておきます。[棒のみ表示](㉔)にチェックを付けます。

データバーで手軽に見やすくなる

 データを視覚的に見やすくするテクニックとして「データバー」は重宝します。グラフを作成する手間もスペースも節約できますよね。設定も簡単なのでぜひ活用してください。