いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】なぜか矢印キーで画面がスクロール? 知らないとパニック必至のトラブル対処法

Excelの動きがおかしいときは「ステータスバー」に注目

何もしていないのに、Excelの動作がいつもと違う!?

 Excelを起動してデータを入力しようとしたら、いつも違う動作にあわてたことがありませんか。発生しがちな問題が「ScrollLock」(スクロールロック)と「選択範囲の拡張」です。どちらも矢印キーを押した時、いつも通りにアクティブセルは移動しません。

 「ScrollLock」が有効の場合、上下左右にスクロールされ、「選択範囲の拡張」が有効な場合はセルの選択範囲が広がります。矢印キーを押したら、アクティブセルが移動すると思って操作していますから、余計に焦りますよね。

 いずれも意図せずにキーを押してしまったことが原因と考えられます。何もしていないつもりでも押してしまっているわけです。今回はこれらの現象の解決法を紹介します。加えて、たまにある突然モニターの表示が回転した!なんてトラブルの対処も解説。知らないとパニック必至となる現象の対応策を知っておきましょう。

「ScrollLock」は[ScrollLock]キーで解決

 Excelの動作がいつもと違うときはスタータスバーを確認してください。現在の状態を確認できます。以下は「ScrollLock」が有効な状態。焦らずに[ScrollLock]キーを押しましょう。キーボードによっては「ScLk」と表記されていることもあります。

Excelの画面左下のステータスバー(①)を確認します。「ScrollLock」と表示されている時は「ScrollLock」が有効な状態です
この状態で[↓]キーを押すと、下へ画面がスクロールします
焦らずに[ScrollLock]キー(②)を押してください。キーボードによっては「ScLk」と表記されていることもあります
ステータスバーから「ScrollLock」の表示が消えました(③)。矢印キーを押せば、いつも通りにアクティブセルが移動します

 お使いのキーボードに[ScrollLock]キーがない場合、この現象は起こらないように思えますが、パソコンによって[Fn](ファンクション)キーとの組み合わせに[ScrollLock]キーが割り当てられていることがあります。例えば[Fn]+[S]キー、[Fn]+[C]キー、[Fn]+[K]キーなどです。

 しかし、[Fn]キーとの組み合わせたキーをやみくもに押すべきではありません。余計な機能が有効になってしまう可能性もあります。そんな時は「スクリーンキーボード」を表示して対応しましょう。

[スタート]ボタン(④)から[Windows簡単操作](⑤)-[スクリーンキーボード](⑥)の順にクリックします。
スクリーンキーボードが表示されるので、[ScLk]キー(⑦)を押して解除します。

「選択範囲の拡張」は[F8]キーで切り替える

 「選択範囲の拡張」が有効な場合は、矢印キーでセル範囲の選択範囲が広がります。まずはステータスバーを確認してください。

矢印キーを押してセルの選択範囲が広がる場合は「選択範囲の拡張」が有効になっています。ステータスバー(⑧)を確認しましょう
[F8]キー(⑨)を押します
ステータスバーから「選択範囲の拡張」の表示が消えました(⑩)

なぜか画面が回転したときは

 Excelに限った現象ではありませんが、急に画面が回転してしまったら焦りますよね。インターネットで調べるとしても、画面が回転しているので苦労します。これは画面の回転のショートカットキーを押したことが原因。[Ctrl]+[Alt]+[↑]キーで元に戻ります。

急に画面が回転してしまった時は[Ctrl]+[Alt]+[↑]キーを押しましょう。

 なお、[Ctrl]+[Alt]+[←]で左90°、[Ctrl]+[Alt]+[→]で右90°、[Ctrl]+[Alt]+[↓]で180°回転します。

落ち着いて現象を確認しよう

 いつもと違う動作が発生した場合は、落ち着いて現象を確認しましょう。「ScrollLock」と「選択範囲の拡張」は比較的よく起こります。キーを押すだけで元に戻るので、あせらずに対処してください。また、画面の回転は[Ctrl]+[Alt]+[↑]キーです。知っておくといつか役立つと思います。