残業を減らす!Officeテクニック
Excelでファンクションキーを使って3倍速い操作を実現! [F2][F4][F12]キーは覚えておいて損なし
2024年2月19日 06:55
ショートカットキーの代表格は[Ctrl]キーとの組み合わせを連想しますよね。[Ctrl]+[S]で保存、[C]・[X]・[V]キーでコピー・切り取り・貼り付けのほか、[Z]キー(取り消し)や[Y]キー(やり直し)もあります。
これらはお馴染みだと思いますが、[Ctrl]キーと“組み合わせない”ショートカットキーは使っていますか? キーボードの画面上部にある「ファンクションキー」です。1つのキーを押すだけで、かなりの手間が省けます。
[F1]~[F12]と並んでいますが、覚えておくべきは[F2]・[F4]・[F12]の3つだけ。何となくクリックしていたマウス操作が劇的に減るはずです。ちなみに[F1]キーでヘルプが起動するのが嫌。という人は過去の記事を参考にしてください。
[F2]キーで編集モードに切り替える
編集モードのキャンセルは[Esc]キー
セルの内容を編集するときにダブルクリックしていませんか? 間違いではありませんが、あまり効率的ではありません。例えば、住所が入力されたセルから番地を削除したいとしましょう。セルをダブルクリックすると……、
ダブルクリックした時のマウスポインターの位置にカーソルが表示されてしまいます。その後、矢印キーを連打してカーソルを移動して削除といった操作になりますよね。[F2]キーを使って“編集モード”に切り替えることをおすすめします。セルの末尾にカーソルが表示されます。
間違えて編集モードに切り替えた場合は[Esc]キーを押して編集モードをキャンセルします。
[F4]キーの2つの効能
参照方式を切り替える
[F4]キーは、セルの参照方式を切り替えることもできます。数式を入力する機会が多い人はご存じでしょう。数式中でセル範囲を指定する際に「A1:B30」といった記述は「相対参照」と呼ばれ、数式をコピーすると自動的にセル参照がずれます。一方、「$A$1:$B$30」は「絶対参照」と呼ばれ、コピー時にセル参照はずれません。
コピー時にセル参照が“ずれてほしくない”数式は多々あります。例えば、以下のXLOOKUPの数式。このまま下方向にコピーすると、参照先の商品コード(F2:F6)と単価(H2:H6)がずれて、エラーになってしまいます。
商品コードと単価は“絶対に”参照してほしいわけです。絶対参照にするために「$」を直接入力する必要はありません。セル参照にカーソルを合わせて[F4]キーを押します。
なお、続けて[F4]キーを押すと、「$F$2」→「F$2」→「$F2」→「F2」のようにループして切り替わります。「F$2」や「$F2」は「複合参照」と呼ばれ、行や列のみを固定する参照方法です。
[F12]キーで保存時のストレスを軽減
新しく作成したファイルを保存する場合、[Ctrl]+[S]キーはおすすめしません。保存場所の選択に手間取ることがほとんどです。[F12]キーを押して、任意に保存場所を指定できる[名前を付けて保存]ダイアログボックスを呼び出しましょう。