残業を減らす!Officeテクニック

入社前に覚えておくとデキる新入社員になれる! Excel時短ショートカット

基本のショートカットを覚えておこう!

 MicrosoftのAIツール「Copilot」もOfficeアプリ向けに提供されたこともあり、新年度からはAIを使いこなして効率良く作業しよう! と意気込んでいる人もいると思います。AIについては、新社会人のほうが得意かもしれませんね。

 ただ、実際には地味な業務が多いものです。新しい技術を導入するのが難しい職場もあるでしょう。せめてもの効率化の手段として、欠かせないのが“ショートカットキー”です。

 [Ctrl]+[C]/[V]/[X]/[Z]など、定番のショートカットはさておき、Excelならではのショートカットも覚えておきたいところです。

 今回は、手っ取り早くExcelを使いこなすための基本&必須のショートカットキーをまとめました。データ入力やセル選択といった操作は、どんな業務にも必要になります。これから社会人になる方はもちろん、Excelの操作を効率化したい諸先輩方にもおすすめのテクニックです。

上のセルと同じデータを入力する[Ctrl]+[D]

 縦方向にデータをコピーする時は[Ctrl]+[D]キーがおすすめです。アクティブセルのすぐ上にあるセルがコピーされます。複数のセルを選択して、すぐ上の1行をまとめてコピーすることも可能です。なお、[Ctrl]+[R]キーでは、左隣のセルをコピーできます。

コピーしたいセルのすぐ下のセルを選択して、[Ctrl]+[D]キーを押す
一瞬でコピーが完了する。[Ctrl]+[C]→[Ctrl]+[V]の操作より手間が省けて、貼り付けミスも回避できる

入力済みデータをリストで表示する[Alt]+[↓]

 同じデータをくり返し入力する場合は[Alt]+[↓]キーを使ってみてください。アクティブセルより上側にあるセルに入力済みのデータがリスト表示されます。

[Alt]+[↓]キーを押すと、上側に入力済みのデータがリストで表示される
[↓]/[↑]キーで項目を選択して[Enter]キーを押すと入力できる

複数のセルにまとめてデータを入力する[Ctrl]+[Enter]

 [Ctrl]+[Enter]キーは、セルの編集内容を選択しているセル範囲すべてに適用します。例えば、数カ所をまとめて書き換える場合、選択した空白セルに同じデータを入力する場合などに効果的です。

まとめて修正するセルを選択しておく。[Ctrl]キーを押しながらクリックすれば、離れた位置にあるセルを選択可能だ
複数のセルが選択された状態で内容を編集して、[Ctrl]+[Enter]キーを押す
データをまとめて変更できた

セルの選択に欠かせないショートカットキー

 表の下部を確認するためにホイールでスクロールしたり、ドラッグ操作でセル範囲を選択したりと、マウスを使った操作は慣れていると思います。手軽な操作ですが、万能ではありません。Excelのセル選択操作に必須のショートカットキーを覚えておきましょう。

 例えば、以下のような大きな表で、一番下の行を表示する時は[Ctrl]+[↓]キーが正解です。連続するデータの“端”までジャンプできます。あわせて[↑](上端)、[←](左端)、[→](右端)も覚えておきましょう。

セルA1が選択されている。[Ctrl]+[↓]キーを押す
表の下端にジャンプした。[Ctrl]+[→]キーを押す
右端にジャンプした。[Ctrl]+[↑]キーを押す
上端にジャンプした。[Ctrl]+[←]キーを押すとセルA1にジャンプできる

 連続するデータの端、つまりデータの切れ目までジャンプすることから、データの抜けなどのチェックにも使えます。

セルH1が選択されている。[Ctrl]+[↓]キーを押す
連続するデータの端にジャンプした。168行目のデータが抜けていることがわかる

 [Shift]キーとの組み合わせも覚えておきたいテクニックです。セル範囲を“選択する”動作になります。例えば、任意の行以降を削除することを考えてみましょう。[Ctrl]+[Shift]+[→]キーで行を選択、そのまま[Ctrl]+[Shift]+[↓]キーを押すと、表の下端まで選択されます。

12行目以降を削除する。[Ctrl]+[Shift]+[→]キーを押す
12行目の右端まで選択できた。このまま[Ctrl]+[Shift]+[↓]キーを押す
表の下端まで選択できた。

 なお、行の選択後に[Ctrl]キーを放して、[Shift]キーを押したまま[↓]キーを押せば、セルの選択範囲を下方向に拡張できます。[↑]キーなら上方向に拡張です。

[Ctrl]+[Shift]+[→]キーを押して、12行目の右端まで選択しておく
[Ctrl]キーを放して、[Shift]キーを押したまま[↓]キーを押すと下方向に選択範囲を拡張できる

 このまま[Delete]キーを押せばデータを削除できますね。ちなみに[Shift]+[space]キーで行全体、[Ctrl]+[space]キーで列全体を選択可能です。[Ctrl]+[-]キーで行の削除、[Ctrl]+[Shift]+[+]キーで行の挿入というショートカットキーもあります。