いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】関数もコピペも無用! セル内で改行された文字列を別々のセルに分けるテク
2023年11月22日 06:55
関数を利用しなくても“改行”で分割可能
[Alt]+[Enter]キーを押して、セル内で改行されたデータを分割したいことがありますよね。改行を一括置換して、CSV(TSV)ならセル内にタブを挿入すれば解決できそうですが、エクセルの仕様上できません。
元のデータを複数のセルにコピーして不要な部分を削除、と操作しているかもしれませんが、その作業は不要です。編集ミスの可能性もありますし、何しろ時間がかかって仕方ありません。
もっと効率的な方法が2つあります! 「Power Query」と「フラッシュフィル」です。どちらもコピペをくり返すより圧倒的に楽できます。さっそく使ってみましょう。
Power Queryで分割する
Power Queryは入力済みのデータを加工することも可能です。今回は“改行”の位置で別々のセルに分けたいので、[列の分割]の機能を利用します。ここでは、改行の位置でデータを分割して「氏名」「郵便番号」「住所」の順番に入れ替えてみます。
なお、[列の分割]では「-」や「/」などの区切り文字で分割できるので、いろいろなデータを処理できるメリットがあります。
Power Queryで処理した結果は「テーブル」として新しいワークシートに保存されます。テーブルが不要なら、内容をコピー&ペースとして、[テーブル]シートを削除してもいいでしょう。
フラッシュフィルで分割する
フラッシュフィルは、データ整形の傾向をエクセルが予測して以降のデータを処理する優れものです。処理の例として、1,2件のデータを入力しておき[Ctrl]+[E]キーを押すだけと操作も簡単。ここでは改行の位置で分割しますが、文字列の結合などにも利用できます。
ただし、意図通りに動作しないこともあるので過信は禁物です。この例なら、改行が含まれていないデータは正しく分割されません。
無意味なコピペはやめよう
コピー&ペーストはデータの加工に重宝しますが、くり返し操作するのは無駄かもしれません。もっと便利な方法がないか検討してみましょう。特にPower Queryでは複雑な処理も可能です。文字列の分割のような簡単な作業で慣れておくと将来役立つと思いますよ。