いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】月ごとのシートを1年分まとめて追加する裏ワザ! シートの大量作成が簡単に

複数シートは簡単に作成できます

[+]を何度もクリックする必要なし

 複数のワークシートを作成したい時、シート見出し横の[+]をクリックして名前を付けていませんか? 既存のワークシートをコピーして名前を変更する人もいるかもしれません。[Ctrl]キーを押しながらドラッグする方法もありますね。

ワークシートを追加するために、くり返し[+](①)をクリックしていませんか?
シート見出しを右クリック(②)して、[移動またはコピー](③)を選択しているかもしれません

 数枚のシートなら問題ありませんが、10枚以上となると面倒ですよね。間違えて同じシート名にしてしまってエラーメッセージが表示されたりすると煩わしいものです。今回は、複数のワークシートを一括で作成するためのテクニックを紹介します。

シート見出しの一覧からピボットテーブルを作成する

 操作の流れは、シート名とするリストをテーブルに変換、ピボットテーブルを作成、フィルター操作からワークシートを展開する、となります。一連の操作であっという間に作成できるので、シート見出しにする一覧を用意して始めましょう。

シート名とする文言をリストにして選択しておきます(④)。[Ctrl]+[T]キーを押して(⑤)、リストをテーブルに変換します
選択したセル範囲が入力されています(⑥)。[OK](⑦)をクリックします
リストがテーブルに変換されました。[テーブルデザイン]タブ(⑧)に切り替わるので、[ピボットテーブルで集計](⑨)をクリックします
特に設定を変更する必要はありません。[OK](⑩)をクリックします。
新しいシートにピボットテーブルが作成されました。[列1](⑪)のフィールドを[フィルター](⑫)までドラッグします
フィルターが設定された状態となりました
[オプション](⑬)-[レポートフィルターページの表示](⑭)をクリックします
[OK](⑮)をクリックします
リストの名前でシートが作成されました(⑯)

 最初にリストを作成したワークシートとピボットテーブルを作成したワークシートは不要なので削除しておいてください。また、各シートに残った[列1]のフィルターは削除して利用しましょう。

最初のリストとピボットテーブルのワークシート(⑰)は不要なので削除しておきます
各シートに残っている[列1]のフィルター(⑱)を削除して利用します

時短テクニックとして覚えておこう

 ワークシートの複製は、右クリックからの操作のほか、[Ctrl]キーを押しながらシート見出しをドラッグすることもできますが、ひと手間はかかりますよね。ここで紹介した操作は、クリックとドラッグだけで完了できる手軽なものです。「テーブル」や「ピボットテーブル」といった用語に身構えずに活用してください。