いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】シートをドラッグでコピーできるって知ってた?エクセルの表を使いまわす時に便利なテクニック

シートの内容をまるごとコピーしたい時どうしていますか?

 Excelで資料を作成・管理していると、既存のシートをまるごとコピーして修正して使いたい……と思うことがよくありますよね。こんな時どうしていますか? 新規シートを作成して、既存のシートの内容をコピーして貼り付けている……という人はいませんか。

 このやり方でももちろんシートの内容をコピーすることはできますが、セル幅などを微調整したりしなければならない場合もあり、効率のいい方法とはいえませんよね。

 Excelには、ドラッグ操作で簡単にシートをコピーできる方法があります。また、数回のクリック操作で複数シートを一気にコピーすることもできます。本記事では、シートのコピーを効率よく行う2つのテクニックを解説します。

テクニック1:[Ctrl]キーを押しながらシート見出しをドラッグしてシートをコピー

 Excelで勤怠管理を行っている職場があるとします。勤怠管理表のブックの中の「2019年6月」シート(①)をコピーして、7月分のシートを作成する例を考えてみましょう。

 [Ctrl]キーを押しながら、コピーしたいシート(ここでは「2019年6月」シート)のシート見出しをドラッグ(②)します。

 シートがコピーされ、「2019年6月(2)」という名前のシート(③)が作成されました。

 作成された「2019年6月(2)」シートには、「2019年6月」シートの内容がまるごとコピーされているので、日付やシート見出しなどを必要に応じて修正(④)すれば、すぐに7月分の勤怠管理表として使い始めることができます。

 今回は操作がわかりやすくなるようにシートが1枚のブックを使って解説しましたが、複数のシートがあるブックの中でも同じようにコピーできます。シート見出しをドラッグする時に、コピーしたシートを移動したい位置までドラッグすれば、シートを後で移動させる必要もなく、作業の効率がとても良くなりますよ。

テクニック2:複数のシートを一気にコピーする

 先ほどの勤怠管理表の例で、毎月シートをコピーするのが面倒なので一気に数か月分のシートを作っておきたい時はどうしたら良いでしょうか。もちろん、テクニック1の[Ctrl]キー+ドラッグで必要な分だけシートをコピーしても良いですが、ちょっと手間がかかりますよね。

 こんな時には、複数のシートを一気にコピーしてしまいましょう。まず、コピーしたいシートをすべて選択します(①)。隣接した複数のシートを選択したい時には[Shift]キーを押しながら範囲の両端のシート見出しをクリック、離れた場所にある複数のシートを選択したい時には[Ctrl]キーを押しながら、コピーしたいシートのシート見出しをクリックして選択します。

 選択されたシート見出しの上で右クリック(②)するとメニューが表示されるので、[移動またはコピー](③)をクリックします。

 [シートの移動またはコピー]ダイアログボックスが表示されます。[移動先ブック名]欄に今開いているブックの名前が表示されていることを確認したら、[挿入先]欄の[(末尾へ移動)](④)をクリックします。その下の[コピーを作成する]のチェックマークをON(⑤)にして、[OK](⑥)をクリックします。

 一気に3枚のシートがコピーされ、もともとあった3枚のシートの右側に3枚のシートが追加(⑦)されました。あとは先ほどシートをコピーした時と同様に、必要に応じてシート名やセル内の情報を修正すればOKですね。

自由自在にシートをコピーして作業を効率化しよう!

 今回は、ドラッグ操作でExcelのシートをコピーする方法と、複数のシートを一度にコピーする方法を解説しました。どちらの方法も簡単に既存のシートをコピーできるので、覚えておくととても便利ですよ。

 たかがシートのコピーと思うかもしれませんが、効率のよい方法を使えば作業全体のスピードアップにつながることがおわかりいただけたと思います。シートをコピーして使い回す必要が出た際は、ぜひ今回の記事を思い出してくださいね!

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