いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】参照のために何度もシートを切り替えるのが面倒? 超絶簡単な効率化方法

同じファイルに含まれるワークシートを並べて作業できます

同じファイルのワークシートを見比べるには?

 2つのファイルを見比べながらデータを入力したいことがありますよね。別々のファイルなら、それぞれ開いて並べて作業すると思いますが、1つのエクセルファイルに含まれているワークシートを見比べたい場合はどうしましょう?

例えば、1つのファイルに含まれている[シフト表]シートと[休暇希望]シートを見比べたい時はどうしますか?

 シート見出しをクリックして、切り替えながら作業するのは面倒ですよね。比較用にファイルをコピーして並べて作業した経験のある人もいるのではないでしょうか。実は、そのような作業は不要です。今回は、1つのファイルに含まれるワークシートを並べて表示する時に覚えておきたいひと工夫を紹介します。

新しいウィンドウで開く

 同じファイルに含まれるワークシートを見比べたい時は、[表示]タブにある[新しいウィンドウを開く]ボタンをクリックするだけです。利用する機会は限られていますが、重宝する機能です。クリックすると、同じファイルが新しいウィンドウで開き、ファイル名には「-2」のように枝番が追加されます。

[表示]タブ(①)にある[新しいウィンドウを開く](②)をクリックします
同じファイルが新しいウィンドウで開き、ファイル名に「-2」のように枝番が表示されます(③)
ワークシートを切り替えれば、2つのウィンドウを並べて作業できます

 さらに[新しいウィンドウを開く]ボタンをクリックすれば、「-3」「-4」のように新しいウィンドウを開くことができます。

 なお、ファイルに何かしらの変更を加えた後、「-2」や「-3」のウィンドウを閉じても、保存を促すメッセージは表示されません。最後のウィンドウを閉じる時に確認されます。勢い余って[いいえ]ボタンをクリックしないように気を付けてください。こまめに[Ctrl]+[S]で上書き保存しておきましょう。

ウィンドウを整列する

 新しく表示したウィンドウは重なって表示されます。そのまま[Alt]+[Tab]キーを押して、ウィンドウを切り替えて作業しても構いませんが、きれいに整列させたい時は[整列]の機能を使いましょう。どのウィンドウで操作しても構いません。ディスプレイに対して左右や上下に整列できます。

 [ウィンドウの整列]ダイアログボックスにある[作業中のブックのウィンドウを整列する]のチェックを付けることをおすすめします。OFFのまま[OK]ボタンをクリックすると、開いているすべてのエクセルファイルが対象に整列されてしまいます。

[表示]タブ(④)にある[整列](⑤)をクリックします
[左右に並べて表示](⑥)を選択します。[作業中のブックのウィンドウを整列する](⑦)にチェックを付けて、[OK](⑧)をクリックします
ディスプレイに対して左右に整列されました

同じワークシートでの作業にも使える

 ここでは同じファイルに含まれるワークシートを見比べる手順を紹介しましたが、同じワークシートの比較にも便利です。縦方向や横方向へのスクロールが必要な大きな表の場合、上下や左右の情報を参照したいこともありますよね。表示スペースが限られる[分割]の機能よりも、新しいウィンドウで広々作業できる[新しいウィンドウを開く]のほうが快適です。