いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】シートのPDF出力時に元ファイル名などの情報をスマートに埋め込むワザ

用紙の上部に作成者名やファイル名を追加するには?

PDFファイルに変換する時に作成者名やファイル名を出力したい!

 Excelで作成した表やグラフをWordファイルやPowerPointのスライドなどで利用する場合、説明文の近くに関連するデータとして挿入しますよね。構成によっては、データの見出しやキャプションがなくても成り立ちます。

 しかし、“別紙”として、Excelのデータそのものを添付したい時に悩んだことはないでしょうか? 作成者名やファイル名など、ファイルについての情報があると親切です。用紙の上部に出力されている資料を見たこともありますよね。

用紙の上部に作成者名やファイル名が出力されている資料を見たことがありますよね?

 PDFへ変換、もしくは印刷するためのシートを用意して、テキストボックスなどを配置するといった作業は手間がかかります。今回は、作業中のワークシートにファイルに関する情報を埋め込む方法を紹介します。

[ページレイアウト]ビューが便利

 ファイルに関連する情報を埋め込む場合は、“ヘッダー”を利用します。[ページレイアウト]タブから[ページ設定]ダイアログボックスを呼び出して設定しても構いませんが、印刷イメージを確認しながら操作できる[ページレイアウト]ビューがおすすめです。

 [ページレイアウト]ビューでヘッダーやフッターを選択すると、[ヘッダーとフッター]タブが表示され、ファイル名や現在の日付や時刻、ページ番号などを挿入できるボタンが表示されます。また、ヘッダーやフッターは直接編集できるので、ファイルの作成者や組織などの情報も任意で挿入できます。

[表示]タブ(①)にある[ページレイアウト](②)をクリックします
上部の[ヘッダーの追加]と表示された枠をクリックします(③)。左・中・右の3つの枠があり、ここでは左側の枠にファイル名を追加します
ヘッダーにカーソルが表示されて(④)編集できる状態になります。[ヘッダーとフッター]タブ(⑤)に切り替えて、[ファイル名](⑥)をクリックします
「&[ファイル名]」と表示されます(⑦)。右側の枠をクリックします(⑧)
ここではファイルの作成者名を入力しました(⑨)。印刷プレビューに切り替えて印刷イメージを確認してみましょう。[Ctrl]+[P]キーを押します(⑩)
用紙の上部(ヘッダー)にファイル名と作成者名が表示されています(⑪)。[▶](⑫)をクリックして。次ページに切り替えます
共通のヘッダーが表示されていることがわかります(⑬)

フッターの編集も共通

 ページ下部の“フッター”の編集も同様です。ページ番号を挿入することが多いと思いますが、フッターの左の枠にファイル名、ヘッダーの右の枠にページ数を表示するといった設定も可能です。

[ページレイアウト]ビューに切り替えて、画面を下にスクロールするとフッターが表示されます。[ヘッダーとフッター]タブの[ページ番号]と[ページ数]をクリックして「/」で区切った例です

複数のワークシートへの設定も可能

 ヘッダーとフッターはワークシート単位で設定されます。ファイルに含まれる複数のワークシートにも共通のヘッダーやフッターを設定したい時は、複数のワークシートを選択した状態で、ここで紹介した操作を行ないます。