いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】CSVファイルを開く時はダブルクリック厳禁! 文字化けの原因と対策とは

CSVファイルをダブルクリックしたら文字化け!? を回避しよう

ExcelのPower QueryでCSVファイルを確実に開く

 普段、ファイルをダブルクリックして開きますよね。実際には、ファイルの拡張子とアプリが紐付いていることで、そのような挙動が実現しているのですが、普段から“拡張子”を意識している人のほうが少数派でしょう。

 ただし、「CSVファイル」だけは別です。いかにもエクセルで開けるようなアイコンですが、そのままダブルクリックするのはNG。うっかり開くと、文字化けやデータの変換ミスに悩まされることがあります。

CSVファイルの例です。そのままダブルクリックしてしまうと……
文字化けしてしまうことがありますよね

 業務システムから出力されたCSVファイルをエクセルで開いたら、読めない文字が表示された……。たまにありますよね。これは、CSVファイルが「UTF-8」という文字コードで保存されているにも関わらず、エクセルが「Shift-JIS」として読み込んでしまうことが原因です。例えば、「株式会社あいうえお」が「縺九i縺ィ縺」縺励>」に、「㈱」や「①」といった機種依存文字が「?」に変換されてしまいます。

 「カンマ」や「改行」、あるいはファイルに含まれる「BOM」という特殊な文字が原因で起こることもあります。

 ほかにも、製品番号の「0001」が「1」に変換されてしまう、日付形式が「月/日/年」となっていて、修正に苦労するといったトラブルもよくあります。

 これらの問題を避けて、CSVファイルを正確にエクセルで開くには、「Power Query」を使うのが正解です。あっという間に解決できますよ。

[テキストまたはCSVから]を利用する

 繰り返しになりますが、CSVファイルのダブルクリックはNGです。まずはエクセルを起動して、新規のワークシートを表示しておきます。後は[データ]タブにある[テキストまたはCSVファイルから]をクリックして、指示に従うだけです。

[データ]タブ(①)にある[テキストまたはCSVファイルから](②)をクリックします
取り込むCSVファイルを選択して(③)、[インポート](④)をクリックします
ファイルの取り込みイメージが表示されます(⑤)。問題がないようなら[読み込み](⑥)をクリックします
CSVファイルの内容が取り込まれて、「テーブル」で表示されます

 なお、[データの変換]をクリックして、列の入れ替えやデータ形式の変換などの操作も可能です。とりあえずエクセルで表示したい時は、CSVファイルを選択して[インポート]と覚えておけば、文字化けに悩まされることもなくなるでしょう。

名前を付けて保存しておこう

 [読み込み]をクリックした後は、CSVファイルの内容が「テーブル」で表示されます。新しいファイルとして扱われるので、名前を付けて保存してから利用してください。テーブルが不要な場合は、データ範囲に戻すか、コピペで別ファイルに「値」として貼り付ける方法もあります。ほんの少しの工夫で、CSVファイルに関するトラブルを避けられますよ。