いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】CSVファイルを開く時はダブルクリック厳禁! 文字化けの原因と対策とは
2025年5月14日 06:55
ExcelのPower QueryでCSVファイルを確実に開く
普段、ファイルをダブルクリックして開きますよね。実際には、ファイルの拡張子とアプリが紐付いていることで、そのような挙動が実現しているのですが、普段から“拡張子”を意識している人のほうが少数派でしょう。
ただし、「CSVファイル」だけは別です。いかにもエクセルで開けるようなアイコンですが、そのままダブルクリックするのはNG。うっかり開くと、文字化けやデータの変換ミスに悩まされることがあります。
業務システムから出力されたCSVファイルをエクセルで開いたら、読めない文字が表示された……。たまにありますよね。これは、CSVファイルが「UTF-8」という文字コードで保存されているにも関わらず、エクセルが「Shift-JIS」として読み込んでしまうことが原因です。例えば、「株式会社あいうえお」が「縺九i縺ィ縺」縺励>」に、「㈱」や「①」といった機種依存文字が「?」に変換されてしまいます。
「カンマ」や「改行」、あるいはファイルに含まれる「BOM」という特殊な文字が原因で起こることもあります。
ほかにも、製品番号の「0001」が「1」に変換されてしまう、日付形式が「月/日/年」となっていて、修正に苦労するといったトラブルもよくあります。
これらの問題を避けて、CSVファイルを正確にエクセルで開くには、「Power Query」を使うのが正解です。あっという間に解決できますよ。
[テキストまたはCSVから]を利用する
繰り返しになりますが、CSVファイルのダブルクリックはNGです。まずはエクセルを起動して、新規のワークシートを表示しておきます。後は[データ]タブにある[テキストまたはCSVファイルから]をクリックして、指示に従うだけです。
なお、[データの変換]をクリックして、列の入れ替えやデータ形式の変換などの操作も可能です。とりあえずエクセルで表示したい時は、CSVファイルを選択して[インポート]と覚えておけば、文字化けに悩まされることもなくなるでしょう。