いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】話題のAI関数「COPILOT」を使うにはどうすれば? AIを組み込んだ表を作る
2025年12月3日 06:55
有償のCopilot契約とベータチャンネルの参加が必要
エクセルの関数として、Copilotが使える! といった動画を見かけたことがありませんか? しかし、自分のエクセルには「COPILOT」という関数は表示されず、実際どうやって使うのかわからない人も多いはずです。
実は、本稿執筆時点でCOPILOT関数はプレビュー段階です。ただ、将来的には実装される予定なので、今回は試してみる方法と、できることを簡単に紹介します。
COPILOT関数を利用する前提として、Microsoft 365 Premium契約とMicrosoft 365 Insiderプログラム(ベータ チャネル)への参加が必要です。料金や提供条件は契約プランによって異なる点に注意しましょう。また、買い切り型のOfficeやWeb、モバイル版のExcelでは利用できません。
上記の条件を満たしている人はBetaチャネルに参加して、新時代のエクセルを体験してみてください。セルに入力された文字列の判定や、ざっくりしたデータの分類といった処理を“話し言葉”で処理できるようになります。
ベータチャンネルに参加する
Microsoft 365 Insiderは、最新機能をいち早く試すことができるプログラムです。エクセルの[アカウント]の画面から参加することができます。無料で参加できますが、提供される機能は試験的でサポート対象外です。プレビュー版であることを理解したうえで利用しましょう。
また、Insiderプログラムへの参加後には更新プログラムを適用します。少し時間がかかりますが、更新中もエクセルを利用できます。
COPILOT関数を使う準備が整いました。前述のように、有償のCopilot契約(約30ドル/月)が必要になることに注意してください。COPILOT関数の構文は以下の通りです。引数[プロンプト]には「"」(ダブルクォーテーション)で囲んだ指示、[対象]には処理の対象にするセル範囲を指定します。
文字列の内容を判断して分類する
アンケートの自由記述の回答を「良い」「悪い」「どちらともいえない」の3つに分類してみます。プロンプトは以下の通り。生成AIの利用例にありがちですが、数式として指示できるのは便利です。
なお、COPILOT関数の引数[対象]にセル範囲を指定すると、結果はスピルで表示されます。入力する数式も1つで済むのは便利です。
=COPILOT("このコメントを『良い』『悪い』『どちらともいえない』に分類してください。1語で返してください。", B2:B11)
データに含まれる異常値を検出する
データに含まれる“異常値”を目視で見分けるのは難しいものです。このような処理は、従来の関数でも判定できますが、文章で指示できるCOPILOT関数のほうが手軽です。
=COPILOT("この売上の中で極端に大きいか小さい値を『要確認』、それ以外を『OK』と返してください。1語で返してください。", C2:C11)
COPILOT関数は、処理を“文章で命令できる”のが最大の特徴です。この他にも、セルの数式を解説させたり、指示した内容から条件付き書式の数式を生成させたりするなどの使い方も可能です。今後の正式リリースを楽しみに待ちましょう。






















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