いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】まずはこれだけ覚えよう! 新入社員が知るべき基本関数と入力のコツ
2026年4月1日 06:55
関数は「全部覚える必要なし」
学生時代にエクセルを使った経験はあるものの、「関数は苦手」という人は少なくありません。しかし実務で使う関数は限られており、実際には20個前後を押さえれば十分に対応できます。
今回は、新入社員が最低限知っておくべき基本の関数をまとめました。もちろん業種によって、よく使う関数は異なりますが、「関数」と必要な「引数」(ひきすう)を指定するというルールは共通です。関数名は機能を表しており、基本を理解していれば、自然と覚えられるでしょう。
入力は“補完機能”を使うのが基本
「=」に続けて関数を入力しますが、すべてを手入力する必要はありません。例えば、「=su」と入力すると、入力候補として「SU」から始まる関数名が一覧表示されます。[↓]キーで目的の関数を選択し、[Tab]キーを押すと「=関数名(」と自動入力されます。あとは引数となるセル範囲を選択して、[Enter]キーを押すだけです。数式の終わりを表す「)」は自動的に補完されます。
以下は、SUM関数を入力した例です。引数の候補となるセル範囲と「)」までが自動的に入力されていますが、COUNTIFS関数(後述)などで引数に悩んだ時はツールヒントを参考に入力するといいでしょう。
この方法を使えば、関数名のスペルミスを防ぎつつ、入力時間も短縮できます。[関数の挿入]ダイアログよりも実務ではこちらが主流です。なお、複数の関数を組み合わせた場合など、「)」の数が合わない旨のメッセージが表示された時は数式をチェックしましょう。
SUMはショートカットでも入力できる
合計を求めるSUM関数は、ショートカットキーでも入力可能です。[Alt]+[Shift]+[=]キーを押すと、自動的にSUM関数が挿入されます。ただし、自動的に判断された合計範囲が意図通りとは限らないため、必ず確認してください。
まず覚えるべき3つの関数
最初に押さえるべき関数は、合計する「SUM」、平均する「AVERAGE」、数える(カウントする)「COUNTA」です。
- セルB11の数式(SUM関数):=SUM(B2:B10)
- セルB12の数式(AVERAGE関数):=AVERAGE(B2:B10)
- セルB13の数式(COUNTA関数):=COUNTA(B2:B10)
なお、似たような名前のCOUNT関数とCOUNTA関数の使い分けに悩む人が多いです。COUNT関数は「数値のみ」を数えます。見た目が数字でもデータ型が文字列なら数えません。
一方、COUNTA関数はデータをすべて数えます。数式の結果の空白("")も数えます。数値と文字列が混在するデータから意図的に「数値のみ」を数えたい場合にCOUNT関数を使ってください。
最小値と最大値を調べるのに並べ替えは不要
データの中から最大値・最小値を確認する場面もよくあります。並べ替えでも確認できますが、表の構造によっては操作できないこともあります。その場合はMAX関数・MIN関数を使う方が確実です。
- セルB15の数式(MAX関数):=MAX(B2:B10)
- セルB16の数式(MIN関数):=MIN(B2:B10)
なお、MAXA / MINAという関数もあります。MAX/MIN関数とは、文字列、論理値、空白のセルの扱いが異なることに注意してください。
MAXA / MINA関数では、文字列と空白を「0」、論理値のTRUEを「1」、FALSEを「0」と見なします。例えば、MINA関数の引数に指定したセル範囲に文字列が含まれていると「0」が最小値として判定されます。
条件付き集計は“IFS系”でまとめて覚える
実務では特定の値を含む行を数えたり、合計したりする処理が欠かせません。条件を指定して集計する時に使える「IF」付きの関数も覚えておきましょう。
似たような名前の関数として、COUNTIF / SUMIF関数もありますが、指定できる条件は1つのみ。COUNTIFS / SUMIFS関数では、単一の条件も指定できるので、あえて使い分ける必要はありません。
- セルH3の数式:=COUNTIFS(C3:C15,G3)
- セルH4の数式:=COUNTIFS(C3:C15,G3,D3:D15,G4)
同様に、条件を指定して“合計する”には、SUMIFS関数を使います。
1つ目の引数に合計対象のセル範囲を指定して、条件の対象範囲と条件をセットで指定します。合計するセル範囲と条件のセル範囲の高さを一致させないとエラーになるので注意してください。
- セルH3の数式:=SUMIFS(E3:E15,C3:C15,G3)
- セルH4の数式:=SUMIFS(E3:E15,C3:C15,G3,D3:D15,G4)
同様に、条件を指定して“平均する”には、AVERAGEIFS関数を利用します。まずは今回紹介した基本関数から使い始めて、実務の中で少しずつ慣れていきましょう。

































