初月100円!オススメGame Pass作品

新たな土地で街づくり――ただし極寒、命がけ!「Frostpunk」

80人の生存者を率いて人類最後の地を築くサバイバル都市開発シミュレーション

 超大作からインディーまで、100本以上の多彩なPCゲームが月額850円で遊び放題になるサービス「PC 用 Xbox Game Pass」。本連載ではその中から、おすすめのゲームをご紹介する。本サービスは初月のみ88%OFFの100円で利用できるので、気軽にお試しいただきたい。なお対応タイトルは入れ替えがあり、後日提供終了となるものもあるので注意。現時点でのタイトル一覧はこちら

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「Frostpunk」のタイトル画面
「Frostpunk」のタイトル画面

 夏も近づき蒸し暑い日々の今日この頃。クーラーの効いた部屋でのんびりとゲームでも……という人におすすめしたいのが「Frostpunk」。分類としては街を開発していくシミュレーションゲームなのだが、舞台設定はかなり異質だ。

 突然起こった気候変動により、世界は雪と氷に閉ざされてしまう。ロンドンも雪に埋もれ、生き残った人々は北の氷の地へと向かう。多数の犠牲を払いながら、僅か80人がたどり着いた場所は、凍ったジェネレーターが放置された土地。人々は生き残りをかけ、極寒の地に街を作り始める。

 「シムシティ」を始めとした都市開発シミュレーションゲームでは、最初は何もない土地を整備し、住人を呼び込んでいくのが一般的だ。そのため序盤はどんな街にしようかと夢を描く余裕がある。

 しかし本作ではそうもいかない。到着地は氷点下20度の極寒。女性や子供もおり、一刻も早く暖を取らなければ凍死してしまう。主人公は人々のリーダーとなって、生き残るための手を打っていく。

 そこでポイントとなるのがジェネレーターの存在だ。街の中心となるジェネレーターは、言わば巨大な石炭ストーブ。速やかに石炭を供給して稼働させれば、ジェネレーターの周辺は凍死しない程度には暖かくなる。石炭はジェネレーターから少し離れたところに落ちており、人を割いて運ばせれば確保できる。

街の中央にあるジェネレーターが生存の柱となる
街の中央にあるジェネレーターが生存の柱となる
ジェネレーターの稼働が遅れれば、人々はあっさり凍死する
ジェネレーターの稼働が遅れれば、人々はあっさり凍死する

 これで一晩越すことはできるが、問題は山積み。ジェネレーターには石炭を供給し続けねばならないし、食料も減っていく。またジェネレーターで暖を取るにも限度があるので、住居はあった方がいい。また極寒の地で働く人々は、常に病気や凍傷のリスクが付きまとう。

 こうした問題に取り組むため、家を作るための木材を拾いに行き、食材を採りに行き、病気を治すために診療所を立てる。生き残った人々をうまく使って、必要なものを揃えて街を作っていく。

雪をかき分け、石炭や木材などの資材を集める
雪をかき分け、石炭や木材などの資材を集める
集めた資材で住環境を整えていく
集めた資材で住環境を整えていく

 こうしてある程度の住環境ができればいいかと思いきや、石炭などの素材は枯渇していくし、より強い寒波がやってきて気温が下がることもある。それらの問題に立ち向かうのに、法律を使う。

 例えば初日、ジェネレーターを動かすのに必要な石炭が足りなければ、人々は凍死してしまう。それなら夜を徹してでも人々を働かせるべきだと判断し、24時間作業を強制する法律を制定できる。さらに仕事の手が足りなければ、子供を働かせる法律も出せる。

緊急事態に対応すべく、法律を制定する。制定しないという選択もあり
緊急事態に対応すべく、法律を制定する。制定しないという選択もあり

 住民にとってネガティブな法律を制定すると、不満が上昇する。逆に喜ばせる法律を制定した際は不満が下がり、希望が上昇する。住民の不満と希望はグラフ化され、希望が0になるか、不満が最大になるとゲームオーバーになる。なるべく住民が喜ぶ法律を制定したいところだが、楽をさせ過ぎれば手が回らなくなり、死者が出ると希望が下がる。特に子供の扱いは希望に大きな影響を与える。

 またワークショップを建設すると研究ができるようになり、新たな行動や施設の建設、ジェネレーターの強化が可能になっていく。さらなる気温の低下など次々と迫る脅威に対応するため、法律と研究を駆使して生存の道を探っていく。

ワークショップで研究すれば、生存の新たな道筋ができる
ワークショップで研究すれば、生存の新たな道筋ができる

 ゲームの手順としては、問題や要望に対応していく都市開発シミュレーションの手触りに近く、街が少しずつ大きくなっていくという外見も似ている。しかし目的は住民の生存であり、プレイ感覚はとてもシビアだ。

 幸いなことに、時間の進行は止めたり早めたりとコントロールできるので、反射神経が求められるようなゲームではない。ちょっと趣向の違う街づくりシミュレーションゲームだと思って、気軽に遊び始めてみるのがいいだろう。

 なお本作のタイトル情報ページではサポート言語が英語のみとなっているが、ゲーム内のLanguage設定には日本語がある。初回起動時は設定を変更してからプレイしていただきたい。

極寒の地では、問題が次々と発生する
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美しく輝く夜の街も、実は氷点下40度の危機的状況
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明日をも知れない人々の、ちょっとした言葉が心に刺さる
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