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スパイク・チュンソフト開発のSF刑事アドベンチャー「AI: ソムニウム ファイル」
殺人事件を夢から捜査。CERO Zの大人向け作品
2021年10月22日 15:18
今回ご紹介する「AI: ソムニウム ファイル」は、近未来の東京を舞台にしたアドベンチャーゲーム。数多くの名作アドベンチャーゲームを開発してきたスパイク・チュンソフトの作品だ。本作品はCEROレーティングZ(18歳以上のみ対象)となっている。犯罪や暴力の描写があるため、ゲームプレイの際にはご注意いただきたい。
主人公の伊達鍵は、人間の脳内に潜り込む装置を用いる、警視庁の特別部隊ABISの一員。11月のある日、伊達の知り合いの女性が殺害され、閉演した遊園地のメリーゴーランドに遺棄されているのが発見される。遺体は馬にくくりつけられ、左目をくり抜かれた状態。伊達はこの事件の真相を明かすべく、捜査を担当することになる。
世界観はSF系刑事ものといった感じで、猟奇的殺人事件を追うという重苦しい内容だ。それでいて本作は、やたらと会話のテンポがいい。主人公の左目の義眼として埋め込まれたAIロボット「アイボゥ」は、主人公と喋らなくてもコミュニケーションできるが、いつもくだらない言い争いをしている。その他のキャラクター達もみな個性的で、物語の進行に関わらず、会話を眺めているだけで面白い。
もちろん謎解きとしての物語も注目に値する。事件の第一発見者は、被害者の娘であり、とある事情から主人公と暮らしていた小学生の女の子。主人公の近辺にいる人物も絡み合いながら、事件以外にちりばめられた謎も少しずつ紐解かれていく。
ゲームの流れとしては、現実世界で手がかりや証拠を探す捜査パートと、他人の夢の中に入って深層心理を読み取り、事件の謎に迫るソムニウムパートに分かれている。捜査パートは選択肢を選んだり気になる場所を調べたりする、よくあるタイプのアドベンチャーゲーム。気になる場所をじっくり調査したり、事件と関係ない会話を楽しんだりもできる。
対してソムニウムパートは、夢ならではの不可解で理不尽な世界で、アイボゥに行動を指示して何かしらの法則性を見出し、心にかけられた鍵「メンタルロック」を外していく。ただし6分間の時間制限あり、移動や行動を起こすたびに時間が減少していく。また選んだ行動によってシナリオが分岐する。時間内に全ての「メンタルロック」を解除するのが目的になるが、正解は必ずしも1通りとは限らない。
本作の特徴としてもう1つ。アドベンチャーゲームながら、キャラクターを含めたビジュアルがリアルタイムレンダリングされた3Dグラフィックスで描かれる点が挙げられる。各シーンを自由に見渡せるとともに、キャラクターのしぐさや表情がリアルに描かれ、物語への没入感を高めている。
3Dグラフィックスということでそれなりのマシンパワーは求められるが、解像度や画質の調整はできる。筆者の環境ではGeForce GTX 1080で、4K解像度で最高画質に設定しても、問題なくプレイできた。映像の美しさも本作の売りの1つなので、なるべく高画質にできる環境でプレイしてみていただきたい。
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