初月100円！オススメGame Pass作品
大山のぶ代がささやくデスゲーム「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 Anniversary Edition」
15人の高校生が力を合わせて学園からの脱出を目指すが……？
2022年1月28日 10:58
スパイク・チュンソフトのアドベンチャーゲーム「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 Anniversary Edition」が、PC Game Passに対応した。本作は2010年にPSPで発売された作品をブラッシュアップしたもの。
ゲームの舞台は、超高校級と呼ばれる優秀な生徒を集めた「希望ヶ峰学園」。主人公の苗木誠は、自分では特筆すべき能力がないと思っている平凡な男子だが、平均的な学生の中から抽選で選ばれた〈超高校級の幸運〉として学園に招かれる。
そして迎えた入学式の日、誠が学園に足を踏み入れたとたん、視界が歪み意識を失ってしまう。目を覚ました場所は無人の教室。学園内を探索すると、14人の新入生が集まっている場所を発見する。
すると白黒半分の動くぬいぐるみのようなものが現れる。自らを学園長と言う「モノクマ」は15人に向かって、彼らを学園に閉じ込めたこと、一生ここで暮らすこと、外に出るためには15人のうちの誰かを殺し、なおかつ犯人だと気づかれないこと、という校則を示した。
新入生達は表向きには一致団結して脱出を目指すものの、クセの強い超高校級の生徒ばかりで簡単にはまとまらない。いつか誰かが裏切って殺人を犯すのではと疑心暗鬼に陥りながら、脱出方法を探す共同生活を送ることになる。
自分が生き残って脱出するために、同じ境遇にいる他の生徒を犠牲にするという、いわゆるデスゲームの内容だ。もちろん最初は誰もが人を殺そうとは思っていないが、モノクマが心理的・物理的なゆさぶりをかけて、生徒たちを殺人へと駆り立てていく。
本作のゲーム内容は大きく分けて、アドベンチャーパートと学級裁判パートに分かれる。最初は学園内を移動しながら他の生徒と会話して仲良くなったり、脱出の手がかりを探るべく探索したりする。そして事件が起こると、その事件を調査する内容へと移行する。いずれも学園内のさまざまな場所を調べたり、話をしたりして進行する。
学級裁判パートでは、生徒全員が集められ、会話の中で事件を起こした犯人を見つけ出す。生徒の会話の中に、調査でわかった内容との矛盾点があれば指摘し、真実へと導いていく。調査の内容は弾丸として表現され、会話の矛盾点に撃ち込んで論破する演出になっており、これが本作のタイトルを表している。学級裁判ではほかにも仕組みの異なるパートが用意されている。
学級裁判の基本的なルールとして、生徒達が正しい犯人を示せれば犯人を処刑、もし犯人を見誤れば犯人は卒業となり、残された生徒は全員処刑される。つまり主人公の誠は、自分が処刑されないために犯人を見つけ出さねばならない。そして犯人が正しければ、目前で処刑シーンが繰り広げられる。なおモノクマは監視カメラで学園内の全てを見ており、犯人も犯行内容も知っている。
全員が生き残る術のない不条理なルールのもとで起きてしまう事件と、その後も続くデスゲーム。未来が見えず困惑しおびえる生徒達の姿が描かれるのかと思いきや、そこはさすがに超高校級の生徒達。会話のやり取りは舞台とは対照的に明るく、笑える場面も多い。そして命をかけた学級裁判は、シリアスで白熱したものになる。日常生活と学級裁判、生徒達の個性の違いなど、明と暗の起伏が激しく、プレイヤーを飽きさせない。
また本作は有名声優を多数起用しているのも注目点。特にモノクマは『ドラえもん』の声で知られる大山のぶ代さんが務めており、ほんわかした声とコミカルな見た目から、残虐非道な行為が繰り広げられるギャップがすごい。作品自体の面白さもさることながら、大山さんの見事な演技にも期待して遊んでみて欲しい。
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