高橋忍のにゃんともWindows
Windowsの標準機能やパワポで画面を動画キャプチャー ～専用アプリはもういらない？
2020年4月17日 06:55
さて、最近はオンラインでセミナーやらが増えてきて、そのための素材として画面を録画して動画を作ることも増えてきました。ということで今回はWindows 10での画面の録画方法を紹介します。
もしかしたら専用のアプリをインストールしている人もいるかも知れませんが、今ならWindows 10やPowerPointがあれば、簡単に高品質の録画を撮ることができます。ということで、今回は2＋1個の機能をご紹介。
【方法1】ゲームバーを使った画面録画
静止画としてのスクリーンショットを撮るだけでなく、画面を録画する機能もWindows 10には標準で備わっています。但しこの機能はゲームバーの機能として実装されています。ですから、ウィンドウのスクリーンショットのショートカットでもご紹介したとおり、
- まずは、録画したいアプリを起動して、
- ［Windows］＋［G］キーを押してゲームバーを起動してから、
- 真ん中の録画ボタン［●］を押す
という手順で、画面録画が開始されます。なお、録画時にはマイクを通じて話した内容も合わせて録音することができます。要は実況的なことが行えるわけです。これをやりたい場合は、マイクボタンを押してミュートを解除しておきましょう。
録画が開始されると、右側に小さく時間と停止ボタンが表示されます。ここでもマイクのON/OFFをコントロールすることができます。
録画された画像は、ゲームバーなのでビデオフォルダーの中のキャプチャーフォルダーに“アプリの名前＋日付”のファイル名でMP4ファイル形式のファイルとして保存されています。
こんな紹介画像も簡単撮ることができるんですよ♪
【方法2】PowerPointを使った画面録画
ゲームバーでの録画は、Windows 10の標準機能として使えるので便利ですが、単一のウィンドウの録画に限られます。そのためアプリが起動していない場合や、複数のアプリを併せて録画したり、更にはデスクトップを含む画面全体を録画したりすることはできません。こんな時はPowerPointの録画機能を使うのが良いでしょう。
PowerPointを起動したら［挿入］から［画面録画］を選択します。
すると、スクリーンショットを撮るように一旦画面が白っぽくなり、画面上には「切り取り＆スケッチ」やゲームバーに似たボタンが表示されます。
ここから次の手順で録画をします。
- ［領域の選択］ボタンを押して録画する領域を指定する
- 音声を録音しない時は［オーディオ］ボタンを押してOFFにする
- マウスの動きを記録しない場合は［ポインターの録画］ボタンを押してOFFにする
- 録画ボタンを押すと、カウントダウンが始まるので0になったら操作を開始する
- メニューは画面から消えるので、録画を終了させる時は画面の上にマウスカーソルを移動してメニューが表示されたら、［■］ボタンを押して録画を終了させる
録画が終わると、PowerPoint上に動画が張り付きます。この動画を右クリックして［メディアに名前を付けて保存］を選ぶと、MP4ファイルとして録画することができます。
【参考】「ステップ記録ツール」
「ステップ記録ツール」は本来、トラブルが発生したときの状況を録画して、Microsoftのサポートに送るためのツールで、 これは録画では有りません。 ですが、これが操作手順の記録に使えるので、もしかしたら便利に使える場面はあるかもしれません。
［Windows］＋［R］キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開いたら、“psr”と打って［Enter］キーを押して実行します。
「ステップ記録ツール」が起動します。こんな細い画面なので大画面の人は注意して探しましょう。
あとは、アプリを操作するだけです。画面のスクリーンショットとその操作がそれぞれ画像とテキストで記録されます。
記録結果はこんな感じです。マウス操作やキーボード操作毎にその操作内容とその時の画面、そして対象となっているアプリには色枠がついています。
保存はZIP形式で保存されますが、その中身はWebページをまとめて保存したMHTファイル形式になっています。動画ではありませんが、操作説明用の画像を撮るならば一番簡単な方法です。
GIFアニメ化と組み合わせよう
画面を録画して動画として作成できたら素材として使えます。ただ、Webの記事などでは動画を埋め込むのが難しい場合があります。そんなときは動画をアニメーションGIFとして保存すると、より様々な場所で共有することができるようになります。
以前は、専用のツールやクラウドのサービスを使って作っていましたが、最近はPowerPoint があれば、アニメーションGIFを作ることができるようになりました。ぜひこちらを見てみてください。
にゃんとも ： 録画はディスク容量に注意
最近はデジカメでも高画質な録画ができるようになっています。デジタル一眼レフならよりボケのある素晴らしい動画を取ることもできます。が、動画にハマりすぎるとディスク容量がどんどん減っていくのが悩みのタネ。
私のディスクも猫の動画と写真で埋め尽くされています。