残業を減らす!Officeテクニック
Word文書へ画像を挿入したらコレジャナイ感じに! イメージ通りのレイアウトにするコツ
ダミーテキストを裏コマンドで自動生成して試してみよう
2022年11月21日 06:55
Wordが言うこと聞いてくれないことに慣れすぎて、対応処理がルーティーンになっていませんか? 以前にWordの自動変換機能を回避する方法を紹介しましたが、これ以外にもイライラするポイントは結構あります。今回は画像挿入時のストレスを回避しましょう。
以下は、適当な画像をドラッグしてWord文書に挿入した状態です。カーソル位置に画像が挿入されるため、正常な動作ですが、個人的にはドラッグ中に表示されるカーソル位置に挿入したい! 結局、挿入後に[Ctrl]+[X]キーで切り取って、意図する位置に挿入し直しています……。
このほか、画像の挿入後にレイアウトオプションで[前面]に切り替えて、自由な場所に配置するのもよくある操作ではないでしょうか。大した手間ではなくても枚数があれば時間の無駄です。オプションの設定とデフォルトの動作を確認しておきましょう。
ダミーテキストを自動生成する
文字の回り込みを確認する前に、Wordに用意されている裏コマンドでダミーテキストを用意しましょう。[A]キーを押し続けて「ああああ…」などと入力する必要はありません。
半角入力モードに切り替えて「=rand()」と入力して[Enter]キーを押すだけ。旧来からある方法なので、ご存じの方も多いと思います。カッコ内にオプションを指定して「=rand(10)」や「=rand(5,5)」などと記述すると、段落の数や範囲を指定できます。なお、「=lorem()」とすると英文を挿入できます。
[前面]と[四角形]だけで問題なし
ほとんどの場合、段落の間に画像を配置するか、段落は続けたまま画像の右、もしくは左にテキストを配置するでしょう。レイアウトオプションの[前面]と[四角形]だけで事足ります。標準の設定では[行内]で画像が配置されるので、レイアウトオプションで確認してみましょう。
段落の間に画像を挿入するなら[上下]では? と思われるかも知れませんが、気が利きすぎて使い勝手が悪い。例えば、画像と対のテキストボックスが取り残されて本文テキストと重なってしまうミスの可能性もあります。画像とテキストボックスをグループ化しておけば回避できますが、グループ化する手間がかかりますよね。
画像の配置を変更する時は[図の形式]タブの[文字の折り返し]からプレビューしながら操作するとわかりやすいと思います。
「文字の回り込み」といえば、以下の状態ですよね。先ほどと同じように[文字の折り返し]から[四角形]を選択しました。設定後、画像をドラッグして、回り込みを保持したまま任意の位置に移動することも可能です。
[四角形]を選択して、画像を左か右に配置するなら、[図の形式]タブの[オブジェクトの配置]がおすすめ。なお、画像とテキストの距離は[レイアウト]ダイアログボックスで、ミリメートル単位で指定可能です。
[内部]と[狭く]は?
[内部]と[狭く]を使いたいシーンは限られます。キャラクターイラストなどを配置してチラシやポスターを作りたいときなどでしょうか。いずれも図の形に合わせてテキストが回り込みます。四角形の図や画像では[四角形]と同じになります。
既定の設定を変更する
いつも決まったレイアウトは既定として設定することをオススメします。設定済みの画像を選択肢して、[文字の折り返し]-[既定のレイアウトとして設定]を選択するだけです。設定されているか不安な場合は[Wordのオプション]で確認できます。