残業を減らす!Officeテクニック
使いどころがわからない? ExcelのTEXT関数って実は便利 ~知る人ぞ知る効率化テク
曜日の表示だけでなく土日の塗り分けにも利用可能
2023年6月5日 06:55
日付から曜日を表示する、数値を桁区切りするといった処理は、セルの表示形式で設定しますよね。また、「TEXT関数」でも同様の処理が可能です。じゃあ表示形式でいいのでは? と思われたように、使いどころのわかりにくい関数です。
実は「表示形式を整える」という動作がポイントで、使い方次第で作業効率がアップする名関数なのです。今回は知る人ぞ知るTEXT関数の便利ワザを3つ紹介します。
TEXT関数の構文
最初にTEXT関数の構文をおさらいしておきましょう。引数[値]には、形式を整えたい値を指定します。数式中で値を直接指定する時は「"」(ダブルクォーテーション)で囲みます。引数[表示形式]には、書式記号を「"」で囲んで記述します。主な表示形式の例も参考にしてください。
日付と曜日のズレをTEXT関数で回避する
Excelを使ってスケジュール表を作成することがありますよね。日付と曜日がズレているけど、どちらが正しいのか? といった問い合わせを受けてしまった……。ありがちですが、何とか回避したいところです。以下は、6月7日(水)を「木」と手入力して間違えた例です。
このようなミスの防止にはTEXT関数が有効。日付を参照して「月」「火」のような曜日を表示するため、曜日がズレてしまうミスがなくなります。
セルの値と連動するテキストを生成する
表の近くに注釈を配置しておくことがありますよね。日付や合計値などを確認して、手入力していませんか? 例えば以下のような状態です。合計値はセルI1に集計されています。
または、文字列と関数を「&」でつなげてもうまくいかない! といったケースも考えられます。
このような時もTEXT関数を使います。書式記号の「"yyyy/m/d"」で日付、「"0,0"」で金額の桁区切り記号を表示させます。
土日の塗り分けにTEXT関数を利用する
スケジュール表を作成して土日を塗り分けるときは、条件付き書式の利用が定番です。[ホーム]タブにある[条件付き書式]-[新しいルール]の順にクリックして新規作成できます。
土日の判定にWEEKDAY関数を使うのが一般的ですが、曜日の判定に使う数値を思い出せなくて、いちいち調べている人は多いのではないでしょうか。
TEXT関数で代用可能です。曜日を1文字で表す書式記号「"aaa"」を使って日付を整えて、結果を「土」「日」といった文字列で比較します。
以下は「日付が日曜日の場合」の条件式として「=TEXT($A2,"aaa")="日"」と指定しています。土曜日を判定するには「=TEXT($A2,"aaa")="土"」です。