いまさら聞けないWindows 10のTips

第180回

“ipconfig”“netstat”知っていると少し便利なコマンド

 度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれませんが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在します。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介します。

便利なコマンドを6種類紹介

 「コマンド プロンプト」から「Windows PowerShell」へと主流も代わり、すっかりPCでコマンドを入力する機会がなくなってきましたが、それでも知っているとトラブル解決などに役立つコマンドがいくつか存在します。

ネットワーク系のコマンド3種

 代表的なのはネットワーク系のコマンドでしょうか。たとえば、以下のようなコマンドがあります。

ping

 ネットワークの通信チェックに使われるコマンドです。“ping 192.168.1.1”のように相手先のホスト名やIPアドレスを指定して実行します。

“ipconfig”“netstat”知っていると少し便利なコマンド “ping”に続けてホスト名やIPアドレスを指定すると、指定した相手との通信結果が表示される。時間が通信品質の目安にもなる
“ping”に続けてホスト名やIPアドレスを指定すると、指定した相手との通信結果が表示される。時間が通信品質の目安にもなる

ipconfig

 ネットワークの設定情報を確認できる。アドレスを確認した場合などに便利。

“ipconfig”“netstat”知っていると少し便利なコマンド PCに接続されているネットワーク アダプターごとの設定情報(IPアドレスやデフォルトゲートウェイ)などを確認できる。“ipconfig /all”で実行
PCに接続されているネットワーク アダプターごとの設定情報(IPアドレスやデフォルトゲートウェイ)などを確認できる。“ipconfig /all”で実行

netstat

 ネットワークの接続状況を確認できる。どこと通信しているのか、どのポートが空いているのかなどを確認するのに利用する。

“ipconfig”“netstat”知っていると少し便利なコマンド netstat -afとオプションを付けて実行(a:すべて表示、f:FQDNで表示)。ホスト名から接続先がわかる。[LISTENIG]と表示されているポートが開いている
netstat -afとオプションを付けて実行(a:すべて表示、f:FQDNで表示)。ホスト名から接続先がわかる。[LISTENIG]と表示されているポートが開いている

管理系のコマンド2種

 また、管理系のコマンドも覚えておくと便利です。たとえば、以下のようなコマンドがあります。

tasklist

 実行中のタスクとメモリ使用量をリストアップできるコマンド。タスクマネージャのコマンド版のような位置付け。

“ipconfig”“netstat”知っていると少し便利なコマンド “tasklist”と入力して実行。タスクが一覧表示される
“tasklist”と入力して実行。タスクが一覧表示される

slmgr.vbs

 ライセンス認証の情報を表示できる。さまざまなオプションが用意されており、ライセンス認証の再実行などさまざまな操作が可能。

“ipconfig”“netstat”知っていると少し便利なコマンド “-div”オプションを利用してライセンスの詳細情報を表示したところ。オプションなしで実行すると、オプションの説明が表示される
“-div”オプションを利用してライセンスの詳細情報を表示したところ。オプションなしで実行すると、オプションの説明が表示される

トラブルシューティング系のコマンド

 このほか、トラブルシューティングに役立ちそうなコマンドもあるので、覚えておくといいでしょう。

sfc

 システムファイルをチェックし、修復できるコマンド。Windowsが不安定なときなどに実行する。

“ipconfig”“netstat”知っていると少し便利なコマンド “sfc /scannow”で実行。システムファイルのチェックと、必要に応じて修復が実行される
“sfc /scannow”で実行。システムファイルのチェックと、必要に応じて修復が実行される