やじうまの杜

「Google Chrome 68」はWindows 10のネイティブ通知にも対応、そのメリットは?

表現力豊かで強力、見逃した通知をあとで確認できる。ブロックや抑止もOSで管理可能

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 正式リリースの際にお伝えできていなかったのですが(ごめんなさい!)、「Google Chrome 68」ではWindows 10のネイティブ通知が初期状態でサポートされているようです。しかし、パッと見、何が変わったのかよくわからないかもしれません。そこで今回は、ネイティブ通知のメリットを簡単にまとめてみました。

前提:Windows 7までの通知とWindows 10の通知

 Windows 7までのデスクトップ通知は、“バルーン”でした。プログラマーからコントロールできるのはタイトル、内容、表示時間、アイコンぐらいで、あまり高機能なものとは言えません。標準の“バルーン”で満足できない場合は、開発者側で独自のものに置き換える必要がありました(「Google Chrome」も専用の通知システムを持っていました)。

Windows 7までの“バルーン”通知

 Windows 10では、この“バルーン”通知が新しい“トースト”に置き換えられています。吹き出し型の通知から、デスクトップ右下隅に四角いカードが出るスタイルに変わっていることがわかるでしょう。

Windows 10の“トースト”通知。よりリッチな表現が可能

 しかし、“トースト”本来のポテンシャルを引き出すには、Windows 10のAPIを利用して実装しなおす(ネイティブ対応する)必要があります。ネイティブ対応の“トースト”ではどんな新機能が利用できるようになるのでしょうか。

メリットその1:その場で追加アクションが可能

 “トースト”には追加のアクションを追加することができます。たとえば標準の「メール」の場合、新着メールの通知にコマンドを添えることが可能。[アーカイブ]コマンドを追加しておけば、メールの内容を読まず、タイトルだけで判断してその場でアーカイブできます。タッチ対応端末であれば、指一本なので簡単ですね。

ネイティブ“トースト”通知のコマンドの例(「メール」アプリ)

 また、「Skype」などの一部メッセージアプリでは、わざわざアプリを起動しなくても、通知トーストにそのまま返信メッセージを書いて送ることもできます。

 「Google Chrome」の場合も、拡張機能の通知であれば追加のアクションを行えるものがあるようです。今後の対応次第ではかなり便利になる可能性も?

「Google Chrome」の場合も、拡張機能の通知であれば追加のアクションを行えるものも

メリットその2:通知の管理が簡単に

 “バルーン”通知は見逃してしまうとそれまでですが、“トースト”通知であれば“アクション センター”に蓄積されるので見逃しの心配がありません。余計な通知を送ってくるアプリをブロックするのも簡単です。

“Facebook”の通知を「Google Chrome」から。見逃しても“アクション センター”に蓄積される

 「Google Chrome」の場合、アプリケーションからの通知だけでなく、Webサイトからの通知も扱っています。これも“アクション センター”から直接[設定]画面(chrome://settings/content/notifications)を開いて、ON/OFFをコントロールできます。

“アクション センター”から直接[設定]画面を開いて、通知のON/OFFをコントロール

メリットその3:通知が邪魔なときに“集中モード”で抑止できる

 また、「Windows 10 April 2018 Update」の“集中モード”で通知をコントロールできるのもメリットといえるでしょう。

 “集中モード”は、作業を邪魔されたくないときにOS側で通知を減らしてくれる機能です(参考記事)。デスクトップに送られる通知を重要なアプリ・人物からのものだけに絞ったり、時間帯や利用状況(ゲームやプレゼン中など)に応じて切り替えられる柔軟性が魅力ですね。

“集中モード”で通知をコントロール
デスクトップに送られる通知を重要なアプリ・人物からのものだけに絞る

 ネイティブ実装されていない通知も“集中モード”で抑止できるようですが、“集中モード”が解除されたあと、不在通知を“コルタナ”がまとめて知らせてくれる機能にまでは対応できていないようです。