やじうまの杜

東京都が“GitHub”に開設した新型コロナウイルス対策サイトがすごいと話題

モダンなライブラリでモダンなデザイン、オープンデータへの取り組みも

2020年3月5日 14:58

　“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

東京都が開設した新型コロナウイルス対策サイト

　東京都が、現時点で判明している新型コロナウイルス（COVID-19）に関する情報を集約した対策サイトを開設しました。元ヤフー社長の宮坂氏が“Twitter”でアナウンスしています。

当サイトは新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に関する最新情報を提供するために、東京都が開設したものです。

東京都による公式情報と客観的な数値をわかりやすく伝えることで、東京都にお住まいの方や、東京都内に拠点を持つ企業の方、東京都を訪れる方が、現状を把握して適切な対策を取れるようにすることを目的としています。

新型コロナウイルス対策サイトより引用

　このWebサイトが従来の“お役所サイト”と一線を画すのは、ソースコードが“GitHub”で共有されており、開発者であればだれでも改良に貢献できるところ。すでにさまざまな改善策がIssuesとして寄せられています（まだレビューフローが固まっておらず、Pull Requeustなどの受け入れはできていないとのこと）。

ソースコードは“GitHub”に。在野のITエンジニアの協力でもっと良くなる可能性も？

　Webサイトのクオリティもなかなかで、モダンなデザインで視覚的にもわかりやすいですね。都内の最新感染動向をグラフ化したり、“新型コロナウイルスの流行地域に行ったことがあって不安……？”、“身近な人が感染しちゃったのだけど？”といった場合に役立つビジュアルなマニュアルを用意するなど、工夫も凝らされています。中止・延期されるイベントのまとめなどへのリンクもあります。

ほぼコーディングだけでデザインされたビジュアルなマニュアル

　ITエンジニアの方からの評価も上々のようです。

（編集部注：シングルページアプリケーション（SPA）ではありますが、サーバーサイドレンダリング（SSR）ではないとの訂正がリプライに追加されています。とにかく、モダンなライブラリを活用したイケてるWebサイトになっているという評価です）

（編集部注：「Figma」はUIデザインツールのこと。デスクトップとWebで利用可能）

　今後は、Webサイトで使われている生データを“オープンデータ”として二次利用しやすいようにするとのこと。セルを結合しまくった「Excel」スプレッドシートを公開している部署なども、これを見習ってほしいなと感じます。